昨年11月30日NMB48を卒業した太田夢莉さん。卒業後、『ランチ合コン探偵』(読売テレビ)にも出演、本格的に女優への道に進んでいる。いまの気持ちや今後についてお話を聞かせていただきました。

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■自分がどんどん甘えてしまうなと感じて卒業しようと思った

――NMB48卒業して約5カ月経ちますが、いまの心境を教えてください。

【太田夢莉】NMB48のなかでは白間さん(白間美瑠さん)の隣やセンターと、ここ一年ぐらいは前の方のポジションを任せていただいていました。とても恵まれた環境で、グループにこれ以上いたら自分がどんどん甘えてしまうなと感じて卒業しようと思いました。

――ひとりになってみていかがですか?

【太田夢莉】ひとりは絶対に大変だと思ってはいましたが、いざひとりになってみると、“NMB48の太田夢莉”ということにすごい助けられていたことがいっぱいあったんだなというのをあらためて実感しています。

――寂しくなったりしますか?

【太田夢莉】元々グループのメンバーもすごい好きだし仲もいいですけど、NMB48のメンバーだったときもひとりでするお仕事は好きでした。ひとりに慣れようと思っていたので、強がりでもなく本当に寂しくはないんです。メンバーとのことは思い出として残っている感じです。

――『ランチ合コン探偵』にも出演されて、本格的に女優への道に進まれていますが、何か意識したり変化はありますか?

【太田夢莉】お芝居のお仕事を始めようと思ってから、オーディションを受けることが多いんですけど、ありがたいことに、『ランチ合コン探偵』はオーディションではなくお声がけいただいて出演させていただきました。ですので、結果を残さないといけないと思いながら演じていました。

鈴木勝大さん演じる本間賢一郎の妹 “本間理沙”役で出演させていただいたんですけど、お兄ちゃんと兄弟げんかするシーンがあって、鈴木勝大さんが気持ちを覚まさないようにとずっと集中する姿を見て、本当に勉強になりました。私は台本では泣くような演出になっていたので、泣かないといけないと思って、見習って感情を覚まさないように集中して演じました。

――太田さん自身は思った通りに演じることができましたか?

【太田夢莉】できなかったです。本番前のカメラテストで気持ちが入りすぎちゃって本番に気持ちを持っていけなくて、それがいつも悩みなんです。今回も同じようになってしまって、反省点だらけの演技でした。

1年ぐらい前に初めて女優としての撮影を経験し、その時からの成長と思っていただければ少しは上達したかもしれませんが、まだまだですのでいまの自分には伸びしろしかありません。放送された自分の演技を見て発狂してしまいました。

■最近は映画を観て泣きそうになったときも我慢するのではなく、自然に泣くようになった

――今後、女優としてご活躍される上での意気込みを聞かせてください。

【太田夢莉】自分が思っていた以上に同世代の女優さんや俳優さんが多くて人材も豊富で、いざひとりになってみて改めて険しい道だなと感じています。でも、目指すと決めたからには主演を演じられる様にならないとなと思っています。映画とかドラマとかにレギュラーで出演したいと思っています。

――女優として、日々、意識されていることはありますか。

【太田夢莉】NMB48のメンバーだったときは感情を抑えることに慣れてしまっていたかもしれません。悔しいと思ってもそういった気持ちを押し殺さなければいけない現場が多かったように私は感じていました。素直にし過ぎちゃうと逆に損することもあったと思います。泣きたくても泣かない。喜びたくても喜ばないみたいな、気持ちが自然体ではなくなってしまっていたこともありました。

お芝居の撮影中などにそのことを話したら、周囲のスタッフさんが「それはやめたほうがいいよ。自然でいいと思う」と言ってくださり、最近は映画を観て泣きそうになったときも我慢するのではなく、自然に泣くようになりました。思った気持ちはぜんぶ出そうというふうに。

Queentetの活動に関しては、続けていくか正直かなり迷った

――Queentet(吉田朱里さん、太田夢莉さん、渋谷凪咲さん、村瀬紗英さんの4名による、NMB48の中でも女子人気が高いメンバーが集まったユニット)の活動は継続されてますね。今後も活動されていくのでしょうか。

【太田夢莉】Queentetの活動に関してましては、続けていくか正直かなり迷いました。熱いファンの皆さんから、Queentetだけは辞めないで欲しいとかなり多くのご意見をいただきまして迷っていて、吉田朱里ちゃんに相談したんです。

Queentetは、グループとしての活動がメインではなくて、個々の活動を優先的に考えて、たまにみんなで集まって助け合うようなユニットだから続けるほうがいい。NMB48を卒業してもQueentetのメンバーであれば、ファンの皆さんにも活動している姿を見てもらえるから安心だと思う」と吉田朱里ちゃんがすごく的確な意見をくださって、確かにその通りだなと思って続けることを決めました。

――ファッションブランドとのコラボも積極的にやられていますよね。

【太田夢莉】いつか自分のブランドを持ちたいなと思っています。Queentetのメンバーの村瀬紗英さんがANDGEEBEEのブランドプロデュースしている姿を見てすごい大変そうなんですけど楽しそうで、自分もやってみたいという気持ちはあります。紗英さんとはファッションの系統は全然違うんですけど、ストリートとかをやってみたいです。

――ほぼ同じタイミングの12月25日に、NMB48を卒業された谷川愛梨さんとは、女優を志す親友として、意見を交換されたりされてますか。

【太田夢莉】先日、愛梨ちゃんが出演した舞台(2月20日から23日まで東京・紀伊國屋ホールにて上演された舞台『シェア・ザ・ワールド2020』)を観に行きました。その時に久しぶりに会ったんですけど、お互い変わらなさ過ぎて安心しました。愛梨ちゃんは本当に信頼できます!

――最後に今後の抱負を聞かせてください。

【太田夢莉】自然体でありたいです。いまはもっと感受性を豊かにしたいなと思っています!

太田夢莉さんは、5/23(土)21:00~放送の、土曜ドラマ9「サイレント・ヴォイス 行動心理捜査官・楯岡絵麻 Season2」(BSテレ東)第7話〜勝利への体罰〜にゲスト出演する。

取材・文=野木原晃一

昨年11月30日にNMB48を卒業した太田夢莉さんが女優としてのいまの気持ちを話してくれた (C)ota yuuri