アンデルレヒトの元ベルギー代表DFヴァンサン・コンパニマンチェスター・シティ時代のリーグ優勝を振り返った。イギリス『マンチェスター・イブニング・ニュース』が伝えた。

2011-12シーズンのプレミアリーグでは、開幕から新戦力のアルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロらの加入で攻撃力を増したロベルト・マンチーニ監督率いるシティが、第15節のチェルシー戦で初黒星を喫するまで12勝2分けの圧巻のスタートを切った。

対して開幕5連勝を飾るなどシティ同様に良い滑り出しを見せたマンチェスター・ユナイテッドだったが、2011年10月に行われた第9節の“マンチェスター・ダービー”で1-6の大敗を喫すると、以降は2位に甘んじる状況が続いていた。

その後はユナイテッドが持ち前の“勝者のメンタリティ”を発揮し首位を奪還。マンチェスター勢で実績通りの順位に返り咲くも、最終節まで優勝が決定しないままシーズンは進んだ。

そして、両チームは同勝ち点の状態で迎えた最終節、ユナイテッドがしっかりと90分でサンダーランドに勝利したのに対し、シティは後半アディショナルタイムの時点で1-2のビハインド。しかし、アディショナルタイムアグエロが2ゴールを奪い、奇跡の逆転優勝を成し遂げていた。

当時を知るコンパニは、イギリスBBC』で元イングランド代表FWのギャリー・リネカー氏と対談。奇跡の逆転優勝を振り返った。

「僕が当時に抱くイメージは混乱だ。それは僕の心の中で鮮明に残っている。マンチェスター・ユナイテッドとのライバル関係を考えると、それは特別だったと思う。シーズンを通して良いチームだったが。ユナイテッドはそれを捨てたんだ」

「僕たちには一貫性がなかった。シーズンで素晴らしい時と不可解な時があった」

「ファーガソン、リオ・ファーディナンド、(ネマニャ・)ヴィディッチ、(エドウィン・)ファン・デル・サール、(パトリス・)エブラ、ギャリー・ネビルが一緒と考えると、素晴らしいチームだ。だが、彼らはそれを手放した」

「8連勝、9連勝、10連勝できる可能性があるときは、いつでも素晴らしことをしていた。ただ、何かが爆発し、トレーニンググラウンドで争いや何かが起きた起きは、僕たちは10連勝しても、負けてしまう」

「当時はまだ少し古いシティだったが、最後には勢いがあり、それが最も重要だった」

クラブの歴史を語る上で欠かせないものとなった当時のリーグ優勝。シティはその後、2013-14シーズンに加え、2017-18シーズンと2018-19シーズンの連覇を達成し、プレミアリーグの優勝候補に挙げ続けられる存在となった。

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