ペーパークラフト界の寵児、空箱職人はるきるさんの新作が話題を呼んでいます。一つの箱から幻想的ともいえる光景が生み出され、多くの人の目を引いています。

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 「トワイニング紅茶の空箱で工作しました!」と2枚の画像をツイッターに投稿しているはるきるさん。1枚目の画像は、トワイニング紅茶のゴールデンアッサムの箱。2枚目の画像は、トナカイのような幻想的な形をした角を持つ鹿と、その鹿に片手を伸ばし、コミュニケーションを取っているかのような人物。

 その人物は金色の冠に赤い髪、きゃしゃで細い体は女性らしさを感じさせます。ゴールデンアッサムのロゴが入った紺色のパッケージ部分を使った、紺色の細身のドレス

 鹿はトワイニング紅茶のパッケージから、さらに神獣のような雰囲気をまとって抜け出してきたような感じ。赤地にオレンジや黄色の優美な曲線で彩られたパッケージの模様を生かし、威風堂々といった雰囲気を醸し出しています。角の部分はパッケージ天面などのカールした模様を切り出して立派な角に仕立てています。

 今回もメイキング動画を続くツイートで公開。箱の中の紅茶を取り出した後、箱の糊付け部分を開いて展開し、パーツ切り出していきます。切り出しパーツを三角錐状に立体化し、組み合わせて鹿の胴体の脚を作り、顔の部分を付けていきます。

 くるんとカールしている模様を精巧に切り出し、耳と尻尾になる部分も切り出して鹿の本体に付けて、鹿が完成。

 続いて人物の作成。紺色の部分から切り出しパーツを組み立て、トワイニングの紋章の入った部分に髪の毛と顔の部分を付け、胴体へ。両腕を付けて人物が完成。

 最後に、トワイニングのロゴを切り出し、軽くカーブを付けて自立させて完成。あれ、もしかして一箱の半分くらいしか使っていない……?

 こうして出来上がったおとぎの世界のような作品に、多くの人が感嘆の声。「古いアッサムの地の貴人とその愛獣に見えます」「トワイニングの高貴感が漂っていて、とてもステキ」「絶妙な配色マジック」「映画のワンシーンを見てるような感じ」と、多くの人が作品から漂う雰囲気に酔いしれています。

 今回の作品についてはるきるさんに聞いてみました。箱から受けたインスピレーションに「凛とした森の主と独りぼっちな王女の出会いをイメージしました」と作品のテーマを教えてくださいました。

 箱に描かれている鹿を生かしたいと考えたのが始まり。美しくデザインされている模様は鹿の角に。王冠のロゴと黒と金のデザインを王女にと連想して、イメージを膨らませて立体化しているそう。

 実際に作品を作り上げるのにかけた時間自体は4時間ほどだそうですが、「構想時間もいれると20時間を超えると思います」と、かなり頭の中でじっくりと作品のコンセプトイメージを作り上げていった様子。はるきるさんの創作スタイルは、図面なしでの脳内での組み立てを具現化していくスタイル

 いつもながら、その創作スタイルに感銘を受けているわけですが、今回のファンタジックな雰囲気は、背景に木漏れ日の差す森の中の小さな広場を付けてみたいような、そんな雰囲気。妖精や魔法が登場する物語の始まりをも彷彿とさせる今回の作品、筆者個人的にはシリーズ化して欲しいかも……なんて思ったりもして。

<記事化協力>
空箱職人 はるきるさん(@02ESyRaez4VhR2l)

(梓川みいな)

一つの空き箱から生まれるおとぎ話の世界 紅茶の箱から生まれた作品に感嘆