社会学者の古市憲寿氏が、5月21日のツイッターで、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、夏の甲子園大会が中止となった件について苦言を呈し、話題となっている。

 古市氏は「正直、甲子園は観ないんだけど、あらゆる可能性を検討した形跡もなく『中止』という大人にとって一番楽な決定をした人々にあきれている」と批判した。さらに、甲子園が毎年炎天下の真夏に開催され、熱中症のリスクが指摘されるも、夏の風物詩だからと開催されてきた事実も皮肉り、「本当に中止するなら、来年から甲子園のあり方全部を変えるべきでは?しかもその感動のドラマに対して、高校生本人は報酬を得てるわけじゃない。スポーツの、こういう都合のいいところが嫌い」と古市節が全開となった。古市氏は、普段はツイッターでこのような意見表明を明確に行うことは少ないため、かなり憤りを感じているのだろう。これには、ネット上で「確かにコロナより熱中症の方がリスクあるわ」「大人の都合でコロコロ変えんなって感じ」といった声が聞かれた。

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 さらに、ホリエモンこと堀江貴文氏も、21日のツイッターで、新型コロナウイルスが悪いわけではなく、「パニック自粛警察の執拗な嫌がらせに屈した高野連幹部のチキンを責めるべき」と主張。堀江氏は「自粛警察」によって、自身の手がけるロケットの打ち上げや、イベントが中止にさせられた被害も、18日のツイッターで暴露していた。

 甲子園の中止を巡っては、大阪府吉村洋文知事も「考えて直して欲しい」と提言し、話題となっている。コロナ自粛で花見が中止となっても、「来年がある」と思えるかもしれないが、高校球児、特に3年生にとっては夏の甲子園中止は大きなショックであろう。

 古市氏、堀江氏、吉村氏がそろって疑問を呈した「甲子園中止」は、やはり望まれざる決断だったのかもしれない。

記事内の引用について
古市憲寿氏のツイッターより https://twitter.com/poe1985
堀江貴文氏のツイッターより https://twitter.com/takapon_jp

堀江貴文氏