マンチェスター・ユナイテッドのオーレ・グンナー・スールシャール監督が昨シーズンに比べて今シーズン改善することができた点について語った。イギリス『ミラー』が伝えている。

2018年12月に暫定監督という形で、古巣ユナイテッドに復帰したオーレ・グンナー・スールシャール監督。クラブの黄金期を知る1人として手腕を発揮し、就任以降19試合で14試合に勝利。2019年3月に正式な指揮官に就任していた。

しかし、スールシャール氏が正式な監督に就任以降チームは調子を落とし、チャンピオンズリーグ(CL)の出場権を逃すなど、不甲斐ないパフォーマンスを見せていた。

今シーズンも序盤こそ出遅れたものの、新柄コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を受けてリーグが中断される直前には調子を取り戻し、11試合無敗を継続するなど勝ち点を積み上げていた。

スールシャール監督は、ユナイテッドのファン雑誌『United We Stand』の中で、昨シーズンの終盤にかけてのチームの不調について振り返り、この時期にチームに必要な存在とそうでない存在を見極めることができたと話した。

「私はろくでもないやつをチームから追い出すためなら、ポジションに穴を空けることも厭わない」

「選手のパーソナリティは非常に重要で、我々はチーム意識の中に成り立つチームだ。選手には多少のエゴや尖った部分があったほうが良いが、同時に(チームのために)適応する力も必要だ」

「2019年の3月、選手たちは肉体的にも疲れていて、精神的にも疲れていたし、ケガ人もいた。選手たちはネガティブな思考に陥っていたが、今はポジティブな思考を持っている」

「去年に関してはそれ以外にも気に入らないことがあった。選手たちの利己主義だ。それは夏になるまで正すことができなかった」

フットボールには、より多く試合に出たいと考える選手がいるのがつきものだ。しかし、チームとして成功を収めるには、選手たちはそれぞれが別々の時期にプレーできる状態でないといけない」

「今のチームには“腐ったリンゴ"はいないと感じるよ」

「(昨シーズン終盤)どの選手を軸にして長期的な目線でチームを作っていけるかが見えた。フットボールではエゴも必要だが、それはチームファーストでなければならない」

「シーズンの終わりにかけて、何を改善する必要があるのか浮き彫りになっていった」

昨夏にチームの問題であった利己主義を解決することができたとするスールシャール監督。同時期にはベルギー代表FWロメル・ルカクやチリ代表FWアレクシス・サンチェスインテルへと放出されている。

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