まだまだ油断できない新型コロナウイルス。その影響は“感染”せずとも一般家庭の人々にしっかりと及び始めている。妻との軋轢や育児に疲れ果てる者、帰宅難民と化す者、子供を奪われそうになる者……。今、多くの人の“コロナ疲れ”が臨界点に達しようとしている。そこで著名人の方々にコロナ疲れに負けないストレス解消法を聞いた。

◆自粛期間を糧としてコロナフォール勝ちせよ

プロレスラー棚橋弘至氏(新日本プロレス)……’76年生まれ。新日本プロレス所属。立命館大学法学部卒業後、’99年にデビュー。昨今のプロレスブームの立役者として、リング内外で幅広く活躍

「今は試合もイベントも完全に自粛状態。外に出るのは道場と、犬の散歩に行くときくらい。道場は各自が時間をずらして“密”な状態を完全に避けています」

 そう語るのは新日本プロレス所属のプロレスラー棚橋弘至選手。自他ともに認める「生まれてから一度も疲れたことがない男」である彼だが、最近はコロナの影響でちょっとしたストレスが生じているとか。

新日本は年間約150試合あるので、1年の半分は家にいない。ところが今年は3月からほとんど家にいるので、家庭内に少しずつ不協和音が響き始めています……(笑)

 そんな“コロナ疲れ”に負けない棚橋流の闘い方とは?

「まずは体を動かすこと。全身運動であるヒンズースクワットを、一日の決めた時間にやる。これだけで体の血流量が上がり気分も明るくなります」

 体を動かす以外のメンタルケアも重要だという。

「何も考えずにぼーっと打ち込めるものを見つけることです。今の僕はアニメですね(笑)。“ジョジョ”と“進撃の巨人”をひたすら見てます。あとは情報の取捨選択も大事。コロナに対する最低限の情報だけ得て、あとはシャットダウンする。一日中、ニュースに体をさらさないのが重要だと思います」

 ネガティブな表現や情報に振り回されず、信念を貫いてきた棚橋選手ならではのストレスのはじき方といえそうだ。

「あとはこの自粛期間を前向きに捉えること。今は自分をグレードアップできる期間。僕は法学部出身なのでこれを機に司法試験の勉強をしようかな。使い終わった六法全書は凶器攻撃にも使えますし(笑)

また、海外でのマイクアピールに備えて、英語の学習にも励んでいるという。

サウナ文化存続の危機!ベテランサウナーのととのい方

●企業サウナアライアンス代表・川田直樹氏……幼少期からのスパ好きが高じ、全国の銭湯やサウナに足しげく通う。建築士として活躍するかたわら、社内にサウナ部を設立。企業サウナブームの礎を築く

 中年男性のオアシスであり最近では男女を問わず若者の間でもブームになりつつあるサウナ。しかし、コロナ禍により都市部の施設はほぼ休業状態。各施設の存続が危ぶまれている。

「3月に入っても営業を続ける施設はありましたが、多くのサウナ好きは“ここでサウナからコロナ患者が出たら、業界にも迷惑をかけてしまう”と思い、自主的に謹慎していました」

 今や珍しくない各企業の“サウナ部”。その先導者であり、代表を務める川田直樹氏は語る。

「勿論、サウナでの癒やしが味わえないことはストレスです。しかし、サウナで出会った愛すべき友人たちとの交流ができないこと。これこそが最大のストレスということに気づきました」

 そう言って肩を落とす川田氏だが、最近は自宅での“DIYサウナ”に活路を見出している。

「浴槽に43~45℃の熱めの湯を少量入れ、蓋を半分くらい閉める。半身浴のイメージです。この状態で10分ほど汗を流したあとは水シャワー。その後は普通のサウナならば外気浴で“ととのう”ところですが、自宅なので浴室のドアを全開にして風呂の椅子に座り、目を閉じて深呼吸。サウナーの中にはベランダで外気浴しようとバスタオル一枚でリビングを横断し、妻から呆れられた悲しいケースもあったようです(笑)

 限られた環境の中でベストを尽くすしかない─。そう考えた川田氏は「発汗入浴剤」「フィンランドサウナフレグランス」「サウナドラマサウンドトラックヒーリング音楽)」などを駆使し、でき得る限りのサウナ感を味わおうと模索している。心ゆくまで“ととのえられる”のは、いつの日か……。

◆安い・うまい・免疫力UP!自粛中の宅飲みテクニック

●料理・宅飲みYouTuberおっくん氏……’90年生まれ。東京都出身。早稲田大学を卒業後、大手携帯会社に勤務。その後、芸人になるも’17年に引退。現在はYouTuberとして活動する

 急増する料理系YouTuberのなかでも、視覚と聴覚をふんだんに刺激する表現と、独特なテンションで注目を集めているのが、料理・宅飲みYouTuberおっくんだ。チャンネル登録者数は20万人超。「最近は両隣の住人が昼間も在宅なので、収録中に大声出すのが恥ずかしい」と、YouTuberらしいストレスを抱えているおっくんだが、コロナショック以降に力を入れているのは、誰でも簡単に作れる料理のレシピ動画。そこで安くて栄養もあるおすすめレシピもやしと納豆のナムル」を紹介してもらった。

「材料は納豆:1パック、もやし:1/2袋、中華スープの素:小さじ1、ごま油:小さじ1/2、いりごま:小さじ1。①もやしを600Wの電子レンジで3分チンして、出てきた水を捨てます。②納豆に付属の醤油とごま油をすべて入れて混ぜます。③①に中華スープの素、いりごまを和え、②を加えて軽く混ぜたら完成です。手軽でおいしく免疫力UPも見込める一石三鳥レシピです」

 最近は外食できないストレスを発散すべく、ベランダでの七輪焼きにも挑戦しているという。

「外気の中、炭火で食べればどんな安い食材でも格段においしくなります。煙が気になる場合は脂の少ない魚介や野菜をメインに。素人だと炭に火をつけるのが大変なので、着火剤を使うか、ガスバーナーで炭をあぶってしまうのが手軽。酒はいちいちベランダにお代わりを持ちこむのが面倒なので、大量の氷と焼酎で割り、チューハイを楽しむのがおすすめです。実際に行う際は隣近所に洗濯物がないか確認しましょう。煙がかかってしまうので(笑)

<取材・文/週刊SPA!編集部>

―[[コロナ疲れ・鬱]解消法]―


棚橋弘至氏