世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルス。世界各国で感染拡大を防ぐためのロックダウン都市封鎖)が行われたが、中国国内では新たな感染者の発生が減少したということで経済活動が再開されているほか、米国や欧州の一部の国でもロックダウンの緩和が始まっている。

 日本でも緊急事態宣言が発令され、外出や経済活動の自粛が国民全体に呼びかけられたものの、中国で行われたような「強制的な都市封鎖」はもちろん、欧米のようなロックダウンも行われなかった。それでも日本では新規感染者の数は減少し続けており、緊急事態宣言も徐々に解除され始めている。

 中国メディアの今日頭条は20日、日本は都市封鎖は行っていないにもかかわらず「新型コロナウイルスの封じ込めに成功した唯一の国になるかもしれない」と称賛する記事を掲載した。

 記事はまず、日本全国で確認される新型コロナウイルスの新規感染者数は連日数十人ほどまで減少しており、これは「抑え込みに成功していると言っても差し支えない」と指摘する一方、「日本は強制的な都市封鎖を行わなかったにもかかわらず、どうやって新型コロナウイルスの抑え込みに成功したのだろう」と疑問を提起した。

 さらに日本政府が緊急事態宣言を発令する時期は世界に比べて非常に遅かったほか、海外から日本を訪れる人に対して行われる検査も中国と比較して「非常になまぬるい」ものであったと主張。それでも、日本が新型コロナウイルスの抑え込みに成功したのは驚異的だとし、はっきりとした理由は分からないが、「日本人の民度が高く、政府の自粛要請に従う人が多かったことと、うがいや手洗いなど、高度な衛生概念をあらかじめ持っていた」ことが大きな要因かもしれないと分析した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本は都市封鎖を行わずして新型コロナ封じ込めに成功した「唯一の国」になるかも=中国