5月16日から3週連続で放送されている土曜ドラマ「路(ルウ)~台湾エクスプレス~」(NHK総合)に出演しているアーロンからコメントが寄せられた。

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同作は、吉田修一原作の「路」をNHKと台湾のテレビ局・PTS(公共電視台)との共同制作でドラマ化。主人公・春香(波瑠)が台湾新幹線の完成を目指して働きながらも、思い出の台湾人青年を探し続ける姿から日本と台湾の人々の「国境」と「時間」を越えた、あたたかな心の交流を描く。

アーロンは同作で春香が台湾に訪れた際に出会ったエリックを演じている。

■ 「すぐに90年代の雰囲気に入れました」

アーロンは、「僕は時代感のある作品に強く惹かれます。なぜなら過去を懐かしく思い出すことができるからです。ある時代を再現するのは簡単なことではないですが、こだわって再現することが出来れば、皆さんの当時の記憶を蘇らせることができます」と作品への思いを語る。

そして、「撮影の時、僕はまさに90年代の台湾をずっと思い出していました。印象に残っているシーンは、やはり春香をスクーターに乗せて台北の街を案内するシーンです。僕はあまりスクーターには乗らないけど、スクーターは僕にとってとても鮮明な小さい頃からの記憶です。スタッフたちはとても真剣に当時のスクーターを探してくれたので、おかげで僕もすぐに90年代の雰囲気に入れました」と撮影中のエピソードを明かした。

■ 「日本と台湾の仲を刻み続けていると思います」

台本や原作の印象についてアーロンは、「このご時世で『助け合い』を大切にできることはとても貴重だと思います。感謝の気持ちが分からない人が少なくない時代ですからね。でもこの物語の背景に感じたのは高鐵のために、そして地震の時に、助け合う気持ちと心はとても切実で強いということです。地震は良い思い出ではないけど、その後の助け合う気持ちは、今になっても日本と台湾の仲を刻み続けていると思います」と語る。

また、日本で行われた撮影については、「僕は日本が大好きで、毎年1・2 回は行きますので、特別な感じではありませんでした。もう一つの大好きな家に帰った気分でうれしかったです」とコメント。

「面白いと思ったのは、撮影は日本と台湾で行われたので、日本のスタッフも台湾に行き、台湾のスタッフも日本の現場に来たということです。現場でスタッフたちがお互いの言葉で簡単な会話をするのをよく見かけました。例えば台湾スタッフが日本語で欲しいものを伝える、そして日本スタッフは中国語で答える。そのやりとりが可愛いなと思いました」と撮影の感想を語った。

最後に「3話だけですが、台湾と日本の間の絆を深く、鮮やかに描いた物語だと思います。純粋な90年代テクノロジーの急速な発展は始まったばかりでしたが、すべてに希望と活力が溢れる時代でした。恋愛ももちろんです。当時の恋愛は現代よりもっとストーリー性があったと思います。僕たちが出演した『路~台湾エクスプレス~』を気に入っていただければ、応援していただければうれしいです」と作品をアピールした。(ザテレビジョン

「路~台湾エクスプレス~」にアーロンが出演している