ドリームチーム”を支えたクーマン、欧州カップ戦で見せた美技をバルサ公式SNSが回顧

 スペインの名門バルセロナ2000年代中盤からクラブ史に残る黄金時代を突き進んでいるが、その礎を築いたとも言えるのが1980年代後半からの「ドリームチーム」だろう。伝説の英雄ヨハン・クライフ監督の下、魅惑の攻撃サッカーで欧州を席巻したチームで不動のリベロとして君臨したのが、元オランダ代表DFロナルド・クーマンだ。クラブ公式ツイッターは、名DFが1990-91シーズンに相手6人の包囲網を突破したワンプレーに再注目。ファンも「傑出している」「クレイジー」と感嘆の声を上げている。

 89年からクライフ監督率いるバルセロナに加入したクーマンは、6シーズンにわたってプレー。元スペイン代表MFジョゼップ・グアルディオラ、元ブルガリア代表FWフリスト・ストイチコフ、元デンマーク代表MFミカエル・ラウドルップらを擁した「ドリームチーム」の中で最終ラインの軸として君臨し、リーガ・エスパニョーラ4連覇や91-92シーズンUEFAチャンピオンズカップUEFAチャンピオンズリーグの前身)制覇などに貢献した。

 攻撃センスを備えたセンターバックであり、強烈な弾丸FKでも知られたクーマンだが、今回バルサ公式が回顧したのは90-91シーズンUEFAカップウィナーズカップ1回戦、トラブゾンスポルとの第2戦(7-2)で見せたワンプレーだ。

 バルサが敵陣に相手を押し込んだ状態で、フリーのクーマンがゴールまで約40mの地点でクリアボールを拾う。目の前にいたトラブゾンスポルの6選手がプレッシャーをかけにいった次の瞬間、クーマンは相手の背後のスペースへ向かって右足でボールをすくい上げると全力ダッシュ。相手5人を一気に置き去りにすると、1人が必死に追走するのを尻目に相手GKが前に出てきたのを冷静に見極め、2バウンド目に右足でループシュートを放ちゴールを陥れた。

 高い技術と的確な状況判断が光ったワンプレーに、バルサ公式ツイッターは「ワオ」と拍手の絵文字付きで称賛。返信欄ではファンから「この男はクレイジーだった」「クリエイティブな思考、知的なフットボール」「クラック!」「彼とベッケンバウアーが史上最高のスイーパー」「真のレジェンドだった」「彼はワンタッチでディフェンス全体を破壊した」「傑出している」など称える声が上がった一方、「ディフェンダーの狂った動き」「フットボールの歴史のなかでこんなに素晴らしいディフェンスラインを見たことがない」と揶揄するなど、相手の拙い守備を指摘するコメントも寄せられた。

 戦術面で急速な進歩を遂げた30年の月日を感じさせる映像だが、クーマンが見せた美技には現代のファンも魅了されているようだ。(Football ZONE web編集部)

バルセロナで活躍をした元オランダ代表DFロナルド・クーマン【写真:Getty Images】