プレミアリーグの最高経営責任者(CEO)を務めるリチャード・マスターズ氏がリーグ再開について言及した。イギリスBBC』が伝えている。

新型コロナウイルスの影響によって各国と同様に中断の決定を下したプレミアリーグ。現在は6月中の再開に向けて協議が進められているほか、少人数グループでのチームトレーニング(非接触)が許可されている状況だ。

今回、『BBC』のインタビューに応じたマスターズ氏は、再開に向けた動きを好意的に受け止めている。

「(トレーニング再開は)弾みになる。我々は最初の一歩を踏み出した。選手たちがトレーニング場に戻ってくるのはファンを含め誰にとっても素晴らしいことだ」


ただ、具体的な再開日程に関しては「柔軟性が必要」と明言を避けている。さらに、ヨーロッパ主要リーグの先陣を切って今月16日に再開されたブンデスリーガを今後の参考にしたいと考えているようだ。

その一方で、不測の事態に備えた計画の必要性も認識しており、「打ち切りの可能性はまだある」と、シーズン打ち切りの可能性について改めて言及。さらに、一時的な降格廃止についても「議題に持ち上がっている重大なトピック」と、未曾有の事態に臨機応変な対応を行っていくとしている。

トレーニング再開に向けたフェーズ1として少人数グループでの練習を開始したが、接触プレーを伴うフェーズ2への移行に関してはあくまで慎重な姿勢を見せている。

「選手にとって安全な環境が整っていると確信できなければ、トレーニングに戻るための最初の一歩を踏み出すことはなかっただろう」

「これが最初の一歩であり、接触トレーニングへの移行は、これらのプロセスの完了を確認しなければならない」

しかしながら、トレーニング再開に先駆けてプレミアリーグ所属全クラブの選手とスタッフを対象に行われたコロナウイルス検査では748名のうち、3クラブの計6名が陽性反応を示すなど、リーグ再開に向けた不安材料もある。

実際、チェルシーMFエンゴロ・カンテワトフォードFWトロイ・ディーニーら一部の選手は感染を危惧して練習参加を拒否している。

しかし、22日に行われた2度目のコロナウイルス検査では前述の対象者から確認された感染者は1パーセント未満となっており、マスターズ氏はリーグ再開に向け大きな問題にはならないと考えている。

「我々はクラブドクターと非常に綿密な協議を行ってきた」

「可能な限り安全にトレーニングへ復帰できるように取り組んできた。トレーニングに戻らないという選手の決断を尊重しなければならないが、トレーニング参加は安全だと考えている」

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