トップ画像は直射日光で奇妙な顔になってしまった1000形電車。少しかわいそうですが、コンデジは明るさの許容範囲が狭いのです。

さて、特に「そーいう方面」を【駅ぶら】しているワケではないのですが、道の向こうに「横浜ロック座」というストリップ劇場がありました。大きく「4000円なり」と書かれていますよ。

筆者は無粋人でストリップ劇場に入ったコトがありません。高校の修学旅行で友人たちは山陰の温泉地で大挙してストリップ小屋に行きましたが筆者は、その夜は「素行不良」で外出禁止。(笑)その夜ストリップに行き損ねて以来、機会に恵まれないのです。

これは良い機会だと思いましたが、根が吝嗇(りんしょく=ケチ)というか単に貧乏人なのでシニア4000円の入場料金が痛い。やれやれ。だから無粋なのです。

ロック座の前を過ぎ、横浜駅根岸道路を北に行くと右手にウィンズ横浜があります。9歳の美空ひばりさんがデビューした横浜国際劇場の跡地です。

筆者はギャンブルにも縁がないので、もちろん競馬も未経験です。若い頃にパチンコは何度かやったコトがありますが、時間とお金がもったいないのでやめました。煙草は買う方が断然安い。(笑)

鉄道趣味に開眼するまでは、ホントに散歩してるか、本を読んでるか、自分で肴(アテ)を拵(こしら)えて呑んでるか、呑みながら古い映画のビデオ(この25年はDVD)を観てるか、その程度の実に簡素な日々を送っていたのです。音楽は一年中聴いていますけど。

ウィンズ横浜の横から横浜ランドマークタワーが見えました。どこからでも見えるからランドマークなんですね。

そのまま坂を登って行くと「野毛坂」という交差点です。

左折して横浜市中央図書館の前を通り坂を西に向かいます。

左に進むと野毛坂が続きます。元々、徳川幕府が横浜を開港したのは東海道から離れていて庶民が外国人と接する機会が少ないこと、丘陵地帯を越えなければならず不便なことなどが理由でした。しかしいざ開港すると道を作る必要があり東海道と横浜港を結ぶ「横浜道」が野毛山に切り通しを作って通されました。

左に行くと野毛山動物園です。入場無料という珍しい動物園です。

野毛山公園の案内看板。昔はお金持ちの豪邸が並んでいたそうです。

「野毛坂」交差点に戻ると「成田山」という大きな看板。行って見ることにしました。

本当に狭い路地を入って行くと、正面に横浜ランドマークタワー

振り返ると、こんな狭い路地なのです。なかなかディープ。

左に曹洞宗の穐葉山(あきばやま?しゅうようざん?)萬徳寺と子育て地蔵尊の向こうに真言宗智山派の寺院、野毛山不動尊成田山横浜別院があります。訪れたのが1月20日だったので節分会の追儺豆まきが掲げられていました。

横浜開港によって小さな漁村だった横浜は急激に人口が増加しました。横浜に成田不動尊の信者のための遙拝所が作られたのが始まりです。神奈川駅でも登場した高島易断の高島嘉右衛門さんが土地を寄贈し明治10年(1877年)に成田山延命院(成田山横浜別院)が作られました。

こんな感じで日ノ出町駅周辺を楽しくブラブラしましたが、流石に次の駅に向かいます。

【駅ぶら03】京浜急行53 に続きます。

(写真・記事/住田至朗)

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