19年6月1日、レジェスが車で事故死 父親が明かした現状「サッカーは見ていない」

 セビージャプレーしていた元スペイン代表MFホセ・アントニオ・レジェスの事故死から、まもなく1年が経とうとしている。レジェスの父親は「妻はすでに40キロも痩せてしまった」と明かしている。スペイン紙「マルカ」が伝えた。

 レジェスはセビージャの下部組織からトップチームに昇格し、その後アーセナルレアル・マドリードアトレチコ・マドリードプレースペイン代表でも活躍し、2006年のドイツワールドカップの際は背番号10を与えられていた。

 そんなレジェスを悲劇が襲ったのは19年6月1日のこと。地元ウレトラ高速道路で時速200キロ以上を出して運転していた際、事故を起こして亡くなった。レジェスの父であるパコ氏は、この事故以降、ほとんど自宅に籠もる生活になり、サッカーも見なくなってしまったという。

サッカーの試合は1試合も見ていない。(セビージャとベティスによるアンダルシア・)ダービーさえもね。最も強く残っている思い出であり、どうしても見られないんだ。セビージャは、彼にとってすべてだったからね」

 パコ氏は「この痛みは、想像もできないと思う」と言い、一家が昨年の悲劇から抜け出せていないことを明かす。

「私が唯一、家を出るのは朝の9時だ。そこから墓参りをして、家に帰宅する。それ以外はほとんど外出していない。私の妻はすでに40キロも痩せてしまった。そして彼女もまた、道を歩いていないんだ」

 スピード超過による交通事故は、弁解できるものではない。だが残された家族が負った傷は、あまりにも大きい。(Football ZONE web編集部)

セビージャ時代の元スペイン代表MFホセ・アントニオ・レジェス【写真:Getty Images】