2つの顔を持つネコは、ローマ神話の双面神ヤヌスにちなみ「ヤヌスネコ」と呼ばれている。このたび米オレゴン州で小さなヤヌスネコが誕生し、話題となっている。『FOX 46 Charlotte』『Metro』などが伝えた。

米オレゴン州に暮らすカイラ・キングさん一家のもとに今月中旬、2つの顔を持つメスのネコが誕生した。20日の朝、飼い主のカイラさんが妊娠中だった母ネコの様子をチェックしたところ6匹の子ネコが誕生しており、そのうちの1匹がヤヌスネコだったという。

驚いたカイラさんは、2つの鼻と2つの口、閉じたままの4つの目を持つそのネコの写真を撮影すると、早速夫のBJさんにこう知らせたそうだ。

「6と3分の1(6-1/3)匹のネコが誕生したわ!」

一家はその後、この珍しいヤヌスネコの写真をSNSに投稿したところ拡散し、ついには地元メディアのインタビューまで受けている。

そのなかでカイラさんは「2つの顔を持つこの子を‟ビスケットBiscuit)”と‟グレイヴィー(Gravy)”と名付けたの。身体は他のきょうだいよりも小さいけれど、とても活発に動いているわ」と語り、こう続けた。

ビスケットとグレイヴィーにはボトルでミルクをあげているの。それぞれが2つの口で飲もうとするのだけど、1つの口でニャーニャーと鳴きながら、もう1つの口でミルクを飲むこともあるのよ。」

どうやら食いしん坊ビスケットとグレイヴィーのようだが、ヤヌスネコのように先天性の顔面重複奇形を持つ個体は短命であることが知られている。

カイラさんは「長く生きられないのは聞いているけど、できるだけのことをしてあげようと思っているわ」と述べており、手放すことはせず前向きにケアを続けていくことを明かした。

ちなみに米マサチューセッツ州に暮らしていたヤヌスネコの“フランク&ルイ”は15歳まで生きておりギネス世界記録に登録されている。2014年にがんが見つかり安楽死されたが、フレンドリーな性格で長年にわたり人々に愛された。

画像は『FOX 46 Charlotte 2020年5月21日付「Meet Biscuits and Gravy, the two-faced Oregon kitten」(Courtesy of BJ King)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

海外セレブ・芸能のオンリーワンニュースならテックインサイト