2020年は年頭から新型コロナウイルスに大きく振り回される年となった。中国から始まったとされる感染症が、ここまで世界中を巻き込むことになるとは、誰も想像しなかっただろう。

 各国の対応はまちまちで、中国は非常に厳しい政策で短期間での収束にこぎつけ、韓国は徹底的な検査と追跡で抑え込んだが、その一方で日本は厳しい措置も徹底的な検査も行わず爆発的な増加を免れた。中国メディアの今日頭条は21日、日本で新型コロナウイルスの感染拡大がいち早く収束できそうだとし、その理由について分析する記事を掲載した。

 記事は、日本について新型コロナウイルス感染拡大を首尾よくコントロールできた国として紹介。「中国よりも早いほどだった」と称賛している。しかし不思議なのは、他の国ほど厳しい政策を取っておらず、緊急事態宣言は出したものの外国のような完全なロックダウンはしていないことだ。

 そのため、海外からはなぜ「すばやくコントロール」できたのか好奇の目で見られているという。記事は、「日本は国土面積が小さく、人口が決して多くはないので制御しやすい」と主張。とはいえ、新型コロナの感染スピードの速さを考えると、やはり不思議に感じるそうだ。

 記事によると、「多くの専門家が日本に行ってみてその理由を知った」のだという。日本は現在、多くの国からの入国を禁止しているため、本当に専門家が日本に来たのかどうかは疑問だが、記事は「日本はどこもかしこも清潔」だったと驚いていたそうだ。このほか、日本人はパーソナルスペースをきちんと取っていて、知り合いに会ったときは距離を取ってお辞儀する習慣があり、普段の生活習慣そのものが全く密ではないと紹介。「何もかもめちゃくちゃな米国のようではない」と紹介している。

 日本で欧米のような感染爆発や大量の死者が出ない理由については様々な意見があるようだが、いずれにしても抑え込むことができているというのは良いことだ。これができた理由については収束後の検証で明らかになるのかもしれない。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

不思議だ! 日本はなぜここまで新型コロナの感染拡大を制御できたのか=中国報道