地域によってはすでに解除されているが、緊急事態宣言が発令されて1か月以上が経過した。慣れない自宅環境でのテレワークにゲンナリしながらも、中には「自宅の椅子に座りっぱなしなので痔になってしまった……」という話を聞くことが多くなった。

 そこで今回は、テレワークで痔になってしまった人に話を聞き、痔の先人達に対策法を教えてもらった。

◆辛い食べ物が原因?トイレで力んだら裂けた…

 まず、話を聞いたのは都内のソフトウェア開発会社に勤務するTさん(仮名・31歳)。エンジニアという仕事上、常にPC画面を見つめていないといけないTさんは1か月前にテレワークが導入された後、痔になってしまった。

「自宅でPC作業をすることなんかせいぜい動画を見る程度だったので、椅子には全然こだわっていませんでした。それが緊急事態宣言とともに『明日から在宅で』と会社から急に言われて、新しい椅子を買いに行く時間もありませんでした。僕の場合、座りっぱなしが原因というのもあるのですが、食生活が大きいかもしれません。勤務中はPCの前から基本離れられないので、食事は出前で済ましています。

 辛い食べ物が好きなので、近所の中華料理屋の麻婆豆腐担々麺が多いです。夜は家で晩酌をするのですが夕飯を作るのが面倒なので、スーパーで買ってきたキムチをツマミに飲んでいます。そんな偏った食生活のせいか便秘になってしまい、先日トイレで思いっきり力んだら……裂けてしまいましたね。出血もしていたので慌てて病院に行くと裂肛(切れ痔)と診断されました…」

 現在は処方された軟膏と、通販で購入したドーナツクッションで対策をしているという。しかし、相変わらず辛いものをやめることができないようで悪化しているという……。

◆先人の教え

 Tさんのように、テレワークで自宅の椅子で長時間作業をしていて痔を発症してしまったり、再発をしてしまう人は多いという。都内のIT会社に勤める、慢性裂肛(切れ痔)持ちだというSさん(33歳)はこんな対策法を教えてくれた。

コロナ前は出張や旅行で海外に行くこともあったので、オフィス以外の場所で仕事をすることも多かったんです。今日は調子が悪いな……というときは、椅子に座らずに寝転んだ状態で仕事すると良いですよ。床やベッドうつ伏せになって、お腹にクッションを挟みながら作業するので自宅でもできると思います。

 PCがデスクトップとかでどうしても椅子に座らなければいけないときは、自然と前屈姿勢になってお尻の負担を減らせるクッションを使っています。クッションはたくさん種類があるのですが、人それぞれラクな体勢があると思うので色々試してみるしかないですね。出張が多い人は、飛行機の中でも使えるパウダービーズ入りのクッションが軽くておすすめですよ」

◆いぼ痔が再発…ウォッシュレット強に悶絶

 続いて、このテレワークの間に痔核(いぼ痔)が再発してしまったというKさん(35歳)に、話を聞いてみた。

「若い頃から体調によって治ったり再発したりを繰り返していたのですが、今回のテレワークで更に悪化してしまいました。自宅ダイニングの硬い椅子で作業しているのが原因だと思うのですが、排便時に出血したり、いぼが『コンチニハ』することも。たまに妻がウォッシュレットを強にしたままで、悶絶することもありますね……。

 いっそのこと手術も考えたのですが、子供が小さいので病院に行くために外出するのも気が引けてしまって。でも、便が硬いと朝からトイレと格闘になってしまうので、勤務に影響しかねない。なので、最近は整腸剤を常用するようになりました。下剤と違ってお腹が痛くなることもないですし、朝のお通じもスムーズに。軟便や下痢での痔に悩んでいる人にもおすすめですよ」

 他にも、ぬるめのシャワーで患部を小まめに洗浄する、仕事の空いた時間に適度な運動を心がけるなど、テレワークでの痔対策を教えてくれた。長期のテレワークで暴飲暴食や深酒をしてしまう人もいるかもしれないが、痔にとっては天敵だ。病院になかなか行きづらい状況の中、上手く痔と付き合っていくことが大切なのだ。<取材・文/カワノアユミ>

【カワノアユミ】
東京都出身。20代歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。裏モノ・夜ネタを主に執筆。アジア日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。ツイッターアカウント@ayumikawano

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