フィンランド東北部スオムッサルミという町の郊外にある道路沿いの草原に、かかしの大群があることが判明した。かかしによる「密」が発生していたのだ。
およそ1200体にもおよぶかかしは、Googleマップを検索していた人物により偶然発見され、ネットで広がっていった。
実はこのかかしの大群は、地元アーティストによって作られたアート作品だったようで、『サイレント・ピープル(沈黙する人々)』という名が付けられているという。
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Hiljainen kansa - The Silent People - Das Stille Volk
不気味に佇む1200体のかかしアート
コロナ禍の現在、自宅でネットを見て時間を費やす人は多いだろう。
そして最近、Googleマップ(ストリートビュー)で検索していた人が、フィンランド郊外のスオムッサルミという片田舎の道路沿いの草原に立つかかしの大群を発見した。
かかしの数は、1200体以上にのぼり、木で作った棒全てに泥炭の頭が作られ、きちんと服が着せられてある。
藁の髪は、遠目から見ると人間の髪のようでなんだかリアルだ。
かかしは、同じ方向を向いているため、不気味なフィギュアに見えてしまうが、実はこれらは地元で著名なダンサーでありアーティストであるレイヨ・ケラさんという人物により作られたアート・インスタレーションなのだそうだ。
『サイレント・ピープル』と名付けられたアートインスタレーション
このかかし群がケラさんによって1988年に作成された時には、ヘルシンキ郊外のラッシラという場所で展示されていた。
しかしその後、ヘルシンキの大聖堂前の元老院広場に移動され、次にジャロヌオーマ川のほとりからアマンサーリへと移り、最終的にスオムッサルミに1994年から定住となった。
『サイレント・ピープル(沈黙する人々)』、フィンランド語では『Hiljainen Kansa(ヒリヤイネン・カンサ)』と名付けられたこのちょっぴり不気味なアート・インスタレーションは、地元のユース・ワークショップのスタッフがメンテナンスを請け負っており、寄付によって集められた衣服で年に2回の衣替えを行い、かかしの修復をするなどして大切に保存し続けているという。
なお、ケラさんはこの作品にどういう思いを込め、どのような目的で作成したのかということを今まで明らかにはしていない。そのため、何を感じるかは見る人次第、時勢次第ということになるだろう。
今の情勢の中で見ると、「密」とか「密です!」いう言葉が浮かんでしまう人も多いのではないだろうか?
written by Scarlet / edited by parumo
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