「隣の芝生は青く見える」とはよく言ったもので、人は自分と誰かとの比較をなかなかやめられないものです。
「比較なんかしたって幸せになれないのはわかっているのに」と思いながらも、どうしても比較してしまうんですよね。
お気持ちはよくわかります。しかし、ある考え方が身につくと他人との比較をしなくなるのも事実です。
今日は、他人と比較する思考から脱却するための「考え方」についていくつかお伝えさせてください。


他人の自慢にも、裏側には不安が潜んでいる、と知るべし

まず知っておいてほしいことは、SNSに幸せそうな投稿をする人ほど、実は自分が不幸かもしれないと恐れている人だ、ということです。

そもそも人生が本当にうまくいっていて、真に幸せを感じている人は、わざわざ「幸せ〜♡」なんて投稿しません。(商業的にそれが求められているキャラの人は別ですが)
その人は幸せだと投稿し、そこにいいね!やコメントをもらうことで初めて「わたしは、幸せなんだ」と自覚する、ある種寂しい人でもあるのです。
裏を返せば、あなたがその人の投稿を見て「あの人は幸せそうでいいな〜」と思うことで、その人の幸せを肯定し、その人が幸せを実感するための養分になっているのです。


いかにして「馬鹿馬鹿しい」と思えるようになるか?

言い方が酷くて申し訳ありません。ただ、他人の幸せを見て落ち込んでいる自分を「不快」に感じてほしいんですよね。
究極的には「なんで他人の幸せを肯定するために、自分自身の不幸を感じなきゃならんのだ?こんな馬鹿馬鹿しいことやってられん!」と思えるようになってほしいんです。
そっちの方が「他人は他人、自分は自分♡わたしは自分の人生に集中しなきゃ!」と思うよりもよっぽど効果的です。


ないものを見ずに、あるものを見る訓練をする

人との比較が馬鹿馬鹿しいと思えるようになったら、今度は「欠けているもの」よりも「満ち足りているもの」を見る訓練をしていきましょう。
具体的に言えば「彼への不満」「彼の欠点」を見ずに、「彼とお付き合いができていること」という『すでに満たされていること』を見るようにするわけです。
あなたの幸せが10あるとしたら、あなたは「彼とお付き合いできている」という7を見ずに、「彼の至らなさ」という3ばかりを見ているのです。
だからこそ「あと3さえあればわたしの幸せは満たされるのに!」という気持ちに支配されて、その3を得ているように見える他人を羨ましく感じてしまうのです。
そうではなく、まず「7もあれば十分。この7がなければ今頃は1かもしれない。この7を大事にしよう」と思えるように意識していくことが大事です。


今あるものへの「感謝」が「幸せ」を増幅させる

「とは言え、残りの3もやっぱり気になってしまう」のが人間の性ですよね。
実は残りの3(欠けているところ)は、今ある7に最大限感謝していくことで勝手に埋まっていくのです。
騙されたと思って、今度から彼氏に「付き合えていること」「大きな喧嘩もなく過ごせていること」「それなりに気持ちよいエッチができていること」などを、改めて感謝するようにしてみてください。
そうすると、彼氏は「もっとがんばろう」「もっと喜んでもらおう」と今以上の努力を勝手にしはじめます。(自分が彼氏にそうされたら、彼氏に対して積極的になりませんか?)

そう、実は足りない部分は、今あるものへの感謝を増幅させることで勝手に埋まっていくのです。
もっと言えば「彼が足りないと認識している3」を自分から先に埋めにいくのです。そうすると彼氏の方から今度はあなたの3を埋めようとしてくれるのです。
世の中はそういう風にできているんです。
ぜひ、今日この瞬間からあなたが「もうすでに持っているもの」に目を向けて生きるようにして見てください。
そうすれば誰かとの比較はいつの間にかしなくなっているはずですよ。(川口美樹/ライター)
(ハウコレ編集部)

「あの子はこんなにしてもらってるのに...」SNSで自分と比較するのはやめよう