中国人に人気の日本旅行。コロナ収束後に行きたい国で日本が1位になったとの調査結果もあるほどだ。そんな日本旅行で必ず利用されるホテルの良さも、最近では中国人に知られるようになっているようだ。

 中国メディアの今日頭条は21日、「なぜ日本のホテルはチェックアウトの際に部屋を確認しないのか」と題する記事を掲載した。中国ではチェックアウト時に備品の様子や有料品使用状況を確認するのが常となっているため、日本のこの習慣に驚くようだ。

 記事は、この理由について「日本人の性格による」と分析。筆者は、「この感覚は中国人には全く分からないが」と前置きしたうえで、プライバシーを大切にする日本人には部屋の確認に抵抗感があり、そのため日本には客がだれにも接触しないでチェックイン・チェックアウトを済ませられるホテルもあると紹介している。

 記事によると、日本人は「1人でホテルに宿泊したことを人に知られること」も恥ずかしく感じるのだという。「1人でホテルに泊まったことが知られると、おかしな人と思われ、のけ者にされ、いじめられることさえある」と主張。「これも中国人には理解できないことだ」としているが、どこからこのような主張が出てくるのか、日本人の方が理解に苦しむのではないだろうか。

 実際のところ、日本のホテルでチェックアウト時に部屋確認の必要がないのは、「信用」が主な理由と考えるのが妥当ではないだろうか。備品を持ち帰ったり破損したりすることはないという前提なので、やはり日本は社会全体が信用の上に成り立っていると言えるだろう。この習慣が維持できるように、最低限のマナーは守っていきたいものである。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

なぜ日本のホテルはチェックアウトの際に部屋を確認しないのか=中国報道