アルゼンチン代表でアトレティコ・マドリーにも在籍していたMFアウグスト・フェルナンデスが中国移籍を振り返っている。スペイン『アス』が伝えた。

母国の名門、リーベルプレートでプロデビューしたアウグスト・フェルナンデスは、サンテチェンヌやベレス・サルスフィエルド、セルタを経て2016年1月にアトレティコに加入。しかし、翌シーズンの同年9月に右ヒザの前十字じん帯断を断裂。復帰まで300日以上要する大ケガとなった。

その後、アトレティコでの居場所をなくし、加入から2年後の2018年1月に北京人和へ移籍し。欧州からの中国移籍は、キャリア晩年でなければ金に目が眩んだと非難されることが少なくないが、同選手は正直にサッカーのために中国に行ったわけではないと告白している。

「偽偽善者になるつもりはない。僕はサッカーをするために中国へ行ったわけではなかった。アトレティコと契約は2年残ってたし、チョロ(ティエゴ・シメオネ監督)との関係も良好だった」

「全く異なる競技を経験するためだったんだ。あとトレーニングも兼ねてね」

当時の思惑を赤裸々に語ったA・フェルナンデスだが、2シーズンの間に印象が変わったとも話している。

「中国のサッカーは過小評価されている。紙のボールで遊んでいると思われているんだ」

「中国人を走らせて戦わせて、どっちが勝つか確かめてみたらいい。中国人選手は速くて攻撃的なんだ」

「中国人からの信頼を得るために過去の経歴は関係ない。練習や試合で結果を出すことが求められるんだ」

「彼らは僕らのような海外組をとても頼りにしてくる。体は強くても戦術的にはそれほど高いレベルじゃないからね。でも努力を怠ってしまえば、彼らは目も向けなくなるよ」

昨シーズンで北京人和との契約を終え、マドリーに戻ってきているというA・フェルナンデス。現在34歳、果たしてその去就は…。

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