地球の生命誕生のなぞを探るという使命を与えられ、小惑星リュウグウに着陸した宇宙探査機・はやぶさ25月12日、地球帰還に向けて第2期のイオンエンジン運転を開始した。9月まで運転が行われ、2020年11月から12月にかけて地球に帰還する予定だという。

 このはやぶさ2の動向は、日本国内からだけでなく、中国からも注目を集めている。中国メディアの百家号は20日、このはやぶさ2が科学者を驚かせる「信じられない映像」を撮ったと紹介する記事を掲載した。

 記事はまず、日本は近年宇宙開発に力を入れ、小惑星の研究を続けてきたと紹介。はやぶさ2に課せられたミッションの1つは、小惑星リュウグウ有機物を見つけ地球上に持ち帰るというものだ。また、科学者にとって貴重なリュウグウの映像を届けるのも貴重な使命となっている。

 記事は、送られてきた映像には信じられないものがあったと紹介。リュウグウは「赤っぽい場所と青っぽい場所」とにはっきり分かれていて、世界で話題となったといかに注目されたかを紹介。これは、かつてのリュウグウが短い間、太陽に接近した軌道にあり表面の赤化が進んだのではないかと考えられていると伝えた。

 着陸地点の表面には赤黒い物質だけでなく、変成を受ける前の青白い物質も存在しており、はやぶさ2の持ち帰るサンプルに期待が寄せられている。

 それで記事は、はやぶさ2小惑星探査は「人類と宇宙の対話のようなもの」と形容。科学技術の進歩によってこの種の「対話」がますます増えていくことに期待を示している。この点で日本はいち早く「宇宙と対話した」と言え、日本の科学技術の高さを証明したとも言えるだろう。はやぶさ2が帰還し、サンプルの分析が進んで宇宙の謎が少しでも解明されることに期待したい。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

日本の宇宙開発技術はすごい・・・それは「はやぶさ2」を見れば分かる=中国報道