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すべての5シリーズがマイルドHVに

translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
BMWアウディA6やメルセデス・ベンツEクラスの刷新に対抗するべく、5シリーズフェイスリフトを施した。新エンジンテクノロジーの採用だけでなく、英国の場合、530psを発生するMパフォーマンス、M550iも初導入される。

V8エンジンを搭載したスーパーサルーン、M5にはハードコアなCSも追加されする。これは2020年末のリリースが予定されている。また394psのプラグインハイブリッド、545eも加わった。

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BMW 5シリーズマイナーチェンジ後・欧州仕様)

2016年に発表された7代目5シリーズは、先代に続く成功を収めている。世界全体で述べ60万台以上の販売へとつなげた。フェイスリフト版が英国へ上陸するのは7月だ。

注目点としては、5シリーズに搭載される4気筒と6気筒、ガソリンエンジンディーゼルエンジンのすべてに、マイルドハイブリッドが採用されたこと。2019年、520dで初めて導入された、電圧48Vのスターター・ジェネレーターとバッテリーを搭載する。

一時的な11psのエンジンへの加勢だけでなく、燃費向上につながるシステムも盛り込まれている。負荷が小さい時にエンジンを停止するコースティング機能や、減速時のエネルギー回生機能、14km/h以下でのエンジン停止機能などだ。

ガソリンエンジンとしては、英国では4気筒の520iと530iと、6気筒の540iを設定。530iと540iでは標準の後輪駆動だけでなく、オプション四輪駆動、xドライブも選択が可能。さらにその上に、四輪駆動のM550i xドライブラインナップされる。

M550iはサルーンボディのみで、4.4LのV8ツインターボエンジン530psと76.3kg-mを発生。0-100km/h加速の時間は4.0秒とうたわれる。

PHEVの545eと、M5 CSも登場

ディーゼルエンジンは、英国では4気筒の520dと、6気筒の530dと540d xドライブを設定。520dと530dでも、四輪駆動のxドライブを選べる。

ガソリンエンジンプラグインハイブリッドの組み合わせとなるのが、530e。標準では後輪駆動だが四輪駆動も選べ、サルーンツーリングが用意される。2.0Lの4気筒ガソリンユニットにも改良を受けた。

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BMW 5シリーズ M550i(マイナーチェンジ後・欧州仕様)

システム総合での最高出力は251psで、最大トルクは42.7kg-m。エクストラブースト機能を用いれば、一時的に292psにまでパワーアップできる。満充電で最大67kmの距離を電気だけで走行できる点も特徴となる。

新しく加わったのが、プラグインハイブリッドの545e xドライブ。745eと同じ、3.0L 286psの6気筒ガソリンエンジンと、112psの電気モーターが組み合わされる。

システム総合では394psと60.9kg-mを獲得し、0-100km/h加速の時間は4.7秒。最高速度は249km/hでリミッター制御される。燃費はWLTP値で41.6km/Lから47.6km/Lとなり、CO2の排出量は49g/kmから54g/kmになるという。

トランクに搭載されるリチウムイオンバッテリーの電力とモーターだけで、545eは最大56kmの距離を走行可能。速度は140km/hまで出せる。

アップデートを受けたM5も、2020年後半に登場する。エアロダイナミクスを見直したM5 CSも追加予定。M3 CSやM4 CSに似たリアウイングをまとうほか、軽量なカーボンファイバ製パーツも盛り込まれるようだ。

まだスペック明らかではないものの、M5 CSは4.4L V8ツインターボエンジンを積むM5コンペティションより強力になる模様。つまり、624psを超えてくる。

フロントグリルの形状もアップデート

従来どおり、エンジンに関係なく5シリーズトランスミッションはすべて8速AT。MTの設定はない。

フェイスリフトを受けた5シリーズの見た目の変化は、主にフロントグリル。従来より位置が低くなり、ワイドになった。グリル自体も、クロームメッキのフレームが中央部分でつながる新形状。

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BMW 5シリーズマイナーチェンジ後・欧州仕様)

フロントバンパーヘッドライトデザインも新しくなっている。ヘッドライトにはL型のデイタイムライトを内蔵し、ヘッドライト自体もLEDが標準。超高輝度レーザーライト・ハイビームも数多くのオプションの1つとして選べる。

テールライトも、最新の3シリーズを受けるように立体的な形状へと変更。リアバンパーデザインにも手が加えられ、大径のマフラーカッターが5シリーズ共通で与えられた。

ボディカラーには、フィトニックブルーメタリックや、ベルニナグレー・アンバー・メタリックなどの新色が加わった。BMWインディビデュアル専用色として、アベンチュリンレッドメタリックや、タンザナイトブルーメタリックなども新しく設定されている。

Mスポーツスタイリングパッケージの一環として、ブレーキキャリパーも更新。色はブルーだけでなく、レッドも選べるようになった。またMスポーツツーリングでは、ルーフレールがブラックとなる。

1000台限定で、新しい5シリーズにはMスポーツエディションが用意される。20インチアルミホイールにMスポーツらしいボディキットをまとう。カラーはドニントン・グレーかタンザナイト・ブルーのみとなる。

BMW iドライブは最新のバージョン7へ

新しいバンパーの採用で、全長はサルーンで27mm、ツーリングで21mm伸びている。結果、全長はどちらも4963mmとなった。

5シリーズアンダーボディ・カバーや、グリル内のアクティブ・エアフラップコントロールなど、空力面でも改良を受けている。サルーンの空気抵抗は、クラスリードするCd値0.23。ツーリングもCd値0.26となっている。

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BMW 5シリーズマイナーチェンジ後・欧州仕様)

インテリアには、最新のバージョン7となるBMW iドライブ・インフォテインメント・システムを採用。10.3インチモニターが標準で、オプションで12.3インチも選べる。

ダッシュボードにも細かな改良が加えられ、エアコン用モニターも追加。インテリア素材も見直され、センターコンソールグロスブラックのトリムが華を添える。

従来まではM5専用設定だったMマルチファンクション・シートも、Mスポーツパッケージの1つとして選べるようになった。一体型ヘッドレストと高いサイドサポートが特徴だ。

アップデートを受けたBMW 5シリーズは、英国ではすでに注文が始まっている。英国価格はサルーンの520iが、3万7480ポンド(494万円)から。ステーションワゴンのツーリングは、2250ポンド(29万円)増しとなる。

英国には初導入となるM550i xドライブの価格は6万7595ポンド(892万円)。M5コンペティションより3万ポンド(396万円)ほど安い。


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