麗澤中学・高等学校(千葉県柏市/校長:松本 卓三)は、コロナウイルスの影響で休校の対応等実施しておりましたが、オンライン授業によって教育を止めない取組みを実施しています。17年前から学校指定授業として週1コマ(1単位)開講している「言語技術教育」※においても、学年ごとにビデオコミュニケーションツール等を使用してオンライン授業を実施し、論理的思考力を育てる独自のカリキュラムを実施しています。(https://www.hs.reitaku.jp/study/languagearts/
※「言語技術」とは…言語4技能の「聴く、読む、話す、書く」

▲オンライン授業の様子
それぞれの力に加え、「論理的、批判的、分析的思考力」を身につけるための訓練。
こうした力を体系的に身につけていくことで、コミュニケーション力と情報処理能力を高めていきます。                    
言語技術で実施する議論には正解はありません。生徒たちは自分の意見(主張)を支える根拠を本文から見つけ出し、自分の解釈を言葉にする訓練をしています。ある授業では、生徒たちは課題図書を題材として話し合い、これまで養った論理的に筋道立てて読解する力を駆使して議論を重ね、「家族とは何か」「個とは何か」といった隠されたテーマに迫ることができました。こうした議論は、生徒に「多角的(複眼的)な視点」を与え、互いの違いを理解し、相手を尊重する心の育成にもつながっています。

これまで最大3200字の論文を書いてきた高校1年生は、「すべての教科が論証によって成り立っていること」「共通の文脈か背景が少ない相手とのコミュニケーションでは『隠れた前提』や『暗黙の仮定』である『論拠』を言葉にすることが大切であること」などを、教員が具体例を提示したり、演習を実施したりしながら学びました。

これらを学んだ生徒たちは「隠れた論拠を考えることは大変だった。難しいけど、常に論拠を意識して明確にすることで、相手との意識の差やすれちがいを減らせるのではないかと思った。そして、相手がどのような論拠に基づいて発言したり行動したりしているのかを想像することで、相手への理解や思いやりの心が深まると思った。」と感想を述べています。
▲言語技術授業で活用する資料の一部
言語技術科主任の北岡希久朗(きたおか きくろう)先生は、「この言語技術教育によって、『相手への理解や思いやりの心も深められる』ということを、教師である私たちが生徒に教わりました。」と感慨深げにコメントしました。

教員と生徒、生徒と生徒の相互作用から新たな学びが生まれる言語技術教育。オンライン授業とはいえ、授業を通じて新たな学びが生まれる喜びを、麗澤の生徒は改めて感じています。

【麗澤中学・高等学校について】
麗澤中学・高等学校は昭和10年、 創立者の廣池千九郎(法学博士)が「道徳科学専攻塾」を現在のキャンパス(千葉県柏市光ヶ丘)に開塾したことから始まります。2015年には中高一貫コースの「叡智コース」を新設。グローバル社会の中で、冷静かつ客観的に物事の本質を見抜き、複雑な諸問題を解決していく総合的な人間力である「叡智」を携えた次代に求められる真のリーダーを育成するため、開校以来、蓄積してきた研究成果と実績を活かし、さらに麗澤らしい教育活動を展開していきます。

配信元企業:麗澤大学

企業プレスリリース詳細へ

PR TIMESトップへ