筑波大学とF1000 Researchは、研究者が英語か日本語で論文が出版できる世界初のオープンリサーチ出版ゲートウェイの開発に向けた契約を交わした。

画像付きの記事はこちら



 オープンリサーチ出版ゲートウェイによって、筑波大学所属の研究者が迅速にオープンで透明性の高い方法でさまざまな研究やデータを簡単に出版できるようになるだけでなく、人文学や社会科学の研究者が英語で書くか日本語で書くかを選べるようになる。

 全ての成果はオープンアクセスで公開されるため、誰でも自由に読むことができる。また、公開と査読の順番を入れ替えることで、迅速に透明性の高い研究成果の公開が可能になる「F1000 Research出版モデル」を利用する。

 F1000 Research出版モデルは、著者のためになるよう設計されており、公開査読への参加から著作権の帰属に至るまで、徹頭徹尾、著者主導となっている。また、このゲートウェイはオープンで透明性のある査読プロセスを研究者に提供し、査読結果の基礎となるソースデータへの完全・簡便なアクセスを提供するためにFAIR原則を必須としている。

 同ゲートウェイは、11月の公開を予定している。F1000Researchのサイト内に設置され、オープンリサーチ出版のための先駆的なアプローチを行う。物理学、生物学、医学、社会科学、芸術、人文学など、全ての分野を対象とし、従来の研究論文からプロトコル、登録済報告書(実験を行う前に手法と分析の定義を事前に登録した上で査読を受けるジャーナル論文の形態)、データノート、ケーススタディなど、さまざまな種類の研究成果をカバーしていく。

世界初のオープンリサーチ出版