マッシモ・チェリーノ氏が「彼はトレーニングに姿を見せていない」

 セリエAブレシアのオーナー、マッシモ・チェリーノ氏が昨夏にチームに加入した元イタリア代表FWマリオ・バロテッリの獲得は「間違いだった」と後悔を語った。加入からわずか1年だが、バロテッリにはブラジルのヴァスコ・ダ・ガマや日本代表DF長友佑都の所属するトルコガラタサライ移籍の可能性が浮上している。

 29歳のバロテッリは今年1月に日本代表DF酒井宏樹の所属するマルセイユに加入し、約半年間プレー。その後、同8月には故郷のブレシアで約4年ぶりにイタリアに復帰していた。

 今季はここまで19試合5得点の成績を記録しているものの、クラブからの期待には応えることができていないようだ。チームもセリエA最下位に沈んでおり、オーナーのチェリーノ氏はバロテッリからはクラブにコミットしようという意志も感じられないという。

 チェリーノ氏はバロテッリ獲得を「後悔している」と英公共放送BBC」に対してコメントした。

「彼はトレーニングに姿を見せていない。彼はクラブの将来のためにコミットしているようには見えない。それが問題なんだ。バロテッリセリエAでの契約を結んでいるが、セリエBでの契約はない。我々は後悔している。バロテッリはこれ以上の契約を望んでいなかった」

 チェリーノ氏は「私たち双方が間違いを犯したと思う」とバロテッリのブレシア加入が選手にとってもクラブにとっても失敗だったと言及し、「彼の故郷であるブレシアに来ることで、とてもコミットしてくれるものだと思っていた。同時に彼は前監督(エウジェニオ・コリーニ)の下で間違った扱いを受けていたと思う」と付け加えた。

 バロテッリはサポーターからの度重なる人種差別被害に悩まされており、イタリアからの移籍可能性も浮上している。イタリアサッカー情報サイト「フットボールイタリア」によれば、代理人のミノ・ライオラ氏がブラジルのヴァスコ・ダ・ガマとトルコガラタサライと連絡をとっているという。ブレシアを1年で退団する可能性が現実味を帯びているようだ。(Football ZONE web編集部)

ブレシアで期待に答えられていないバロテッリ【写真:Getty Images】