「会社に依存した働き方が不安」という声も

「会社に依存した働き方が不安」という声も

エンワールド・ジャパン5月28日、「新型コロナ禍におけるキャリア・転職」の意識変化」に関する調査結果を発表した。調査は5月中旬にネット上で実施し、同社のサービス登録者4636人から回答を得た。

「転職を検討していたが、新型コロナウイルスの流行を受けて止めた」

新型コロナウイルス感染症の流行拡大を受け、「今後のキャリアや転職についての意識が変化した」と回答した人は74%。

具体的には、「リモートワークが中心となる新しい働き方を希望」(51%)が最も多く、次いで、「個人の能力・スキルアップへの意欲向上」(45%)、「会社に依存した働き方への不安」(40%)、「副収入を増加したい」(34%)、「安定した企業への転職や副業等で失業リスクを減らしたい」(31%)と続いた。

転職活動については、4割が「している」(43%)と回答。3割は「検討をしている」(28%)と答え、1割が「検討していたが、新型コロナウイルスの流行を受けて検討を止めた」(13%)と回答した。

転職活動をしている人のうち、「新型コロナ流行開始後に転職活動を開始した」(18%)と回答した人が2割。理由を聞くと、「自発的」(70%)が最も多く、「会社都合(リストラ、失業等)」は24%だった。

「転職市場に関しても、今後はより一層厳しい状況になると思う」

「いつ頃を目安に転職をしたいか」を聞くと、「6か月以内」が7割。回答者からは、「今後の転職市場の状況や、新型コロナの企業への影響が半年後くらいまで分からない」(外資系企業社員、40代)といった声が目立った。

一方、うちの4割は「良い仕事が見つかればすぐにでも」と答えた。回答者からは、

「転職市場に関しても、今後はより一層厳しい状況になると思うため」(外資系企業社員、30代)
「働き方を変えて、自分が好きなことで生きていくと決めたから」(日系企業社員、40代)

といった声が寄せられた。中には、「コロナの影響で既に退職している」(日系企業社員、50代)といった人もいた。

社会人の7割が新型コロナで「今後のキャリアに対する意識変化」 「リモートなど新しい働き方を希望」という声多数