ミッドウィークに行われた前節、首位バイエルンと2位ドルトムントによる天王山となったデア・クラシカーバイエルンがMFキミッヒの芸術ループ弾で制し、7ポイント差に広げて8連覇に近づいた。また、フランクフルトのMF鎌田が待望のブンデス初ゴールを決めている。迎える第29節、上位陣は格下と対戦する。

ドルトムントを下して8連覇へ大きく前進した首位バイエルン(勝ち点64)は、16位デュッセルドルフ(勝ち点27)とホームで戦う。ドルトムント戦では大半の時間帯で試合をコントロールするさすがのチーム力を示したバイエルンデュッセルドルフは残留争いに巻き込まれている相手だけに簡単な試合にはならないかもしれないが、今後レバークーゼンボルシアMGと上位チームとの連戦が控えるだけにここは必勝としたい

一方、バイエルンに敗れて逆転優勝の望みが限りなく薄くなった2位ドルトムント(勝ち点57)は、最下位パーダーボルン(勝ち点19)とのアウェイ戦に臨む。バイエルン戦ではDFボアテングのボックス内でのハンドが見逃される場面こそあったが、実力差は明確だった。心身ともにダメージを負った中、FWハーランドも負傷と泣きっ面に鉢状態だが、切り替えて勝利を取り戻せるか。

そして3位ライプツィヒ(勝ち点55)は、月曜に10位ケルン(勝ち点34)とのアウェイ戦に臨む。ヘルタ・ベルリン戦ではDFハルステンベルクが退場した中、一時はFWシック弾で逆転したものの逃げ切れずに引き分けてしまった。ただ、4位ボルシアMG、5位レバークーゼンも勝利を逃したため、3位の座を死守。勝ち切れない試合が多いことは気がかりだが、今節はすっきりと勝利したい。

ヴォルフスブルクとの上位対決をまさかの4失点惨敗を喫して5位に後退したレバークーゼン(勝ち点53)は、金曜に8位フライブルク(勝ち点38)とのアウェイ戦に臨む。8試合ぶりの敗戦で勢いを削がれる形となったが、チャンピオンズリーグ(CL)出場に向けて連敗は許されない。そしてブレーメン引き分けて4位に返り咲いたボルシアMG(勝ち点53)は、13位ウニオン・ベルリン(勝ち点31)とのホーム戦に臨む。

フライブルク戦で反撃の狼煙を上げるブンデス初ゴールを決めた鎌田。連敗を5で止めた14位フランクフルト(勝ち点29)は、6位ヴォルフスブルクとのアウェイ戦に臨む。MF長谷部も先発したフライブルク戦では3-3の引き分けに終わったが、内容は連敗中の試合に比べれば格段に改善されていた。難敵ヴォルフスブルクが相手となるが、鎌田の2戦連発、長谷部の守備で勝利を手繰り寄せたい。

ボルシアMG戦では再開後初めて先発となったFW大迫。2トップの後方、トップ下でスタートした中、よくボールに絡んでゲームを組み立てる働きを担った。これでチームはここ2戦を1勝1分けと勝ち点を積み上げているが、16位のデュッセルドルフとは5ポイント差に広げられた。10戦未勝利と絶不調の9位シャルケ(勝ち点37)相手に3ポイントを上げて残留の望みをつなげたい。

ブンデスリーガ第29節
▽5/29(金)
《27:30
フライブルクvsレバークーゼン

▽5/30(土)
《22:30》
ヘルタ・ベルリンvsアウグスブルク
マインツvsホッフェンハイム
シャルケvsブレーメン
ヴォルフスブルクvsフランクフルト
《25:30》
バイエルンvsデュッセルドルフ

▽5/31(日)
《22:30》
ボルシアMGvsウニオン・ベルリン
《25:00》
パーダーボルンvsドルトムント

▽6/1(月)
《27:30
ケルンvsライプツィヒ

サムネイル画像