俳優の草なぎ剛トランスジェンダー役で主演する映画『ミッドナイトスワン』より、キャスト陣が解禁。オーディションで選ばれた新人の服部樹咲をはじめ、真飛聖水川あさみ、田口トモロヲらが名を連ねる。

【写真】草なぎ剛、トランスジェンダー役に体当たり 『ミッドナイトスワン』スチール(2枚)

 本作は、トランスジェンダーの「凪沙(なぎさ)」と、親から愛を注がれることなく生きてきた少女・一果(いちか)の姿を通して“切なくも美しい現代の愛の形”を描くラブストーリー。凪沙が一人で生きてきた一果と出会い、自らの“性”に葛藤し、実感した事の無かった“母性”を自覚していく軌跡を描く。監督と脚本を務めるのは、Netflixドラマ『全裸監督』の内田英治。

 凪沙は故郷の広島を離れ、東京・新宿で生きているが、あるきっかけで、親戚から預かった母から愛を注がれずに生きてきた少女・一果と暮らす事になる。一果と出会ったことにより、孤独の中で生きてきた凪沙の心に、今までにない感情が芽生える。一果への母性を純化させるために、凪沙は尊い決断をくだすことに―。

 解禁されたのは、草なぎ演じる凪沙を取り巻くキャスト陣。母親からネグレクトを受け、遠い親戚である凪沙の元にやってきた一果を演じるのは、オーディションでその独特な存在感とバレエの才能を見いだされ、本作で女優デビューとなる服部。

 演技初挑戦の服部は、共演の草なぎについて「待ち時間から驚くほど凪沙という役に入られていて、大変刺激を受けました。『強くならんといけん』という草なぎさんの台詞から、一果が変わっていくのですが、とても大切なシーンとなりました」と語り、「生きてきた中で、ネグレクトや、トランスジェンダーなど、自分にとって身近なものではなかったのですが、この映画の一果という役柄を通じて学べました。何かしら印象に残って、考えさせられる映画だと思うので、一人でも多くの方に観て頂けたらと思います」とアピールした。

 ほかに、バレエに憧れる一果の類い希な才能を見いだし、愛情をもって育てようとするバレエ講師・実花役を真飛、若くして一果を産み、水商売で生計を立てながらも日々酒に飲まれ育児放棄とネグレクトに走ってしまった母親・早織役を水川、凪沙が日々働くショーパブ・スイートピーの洋子ママ役を田口がそれぞれ務める。さらに、田中駿介、吉村界人、真田怜臣、上野鈴華、平山祐介、佐藤江梨子、根岸季衣が脇を固める。

 キャスト解禁に際し、草なぎは「魅力的な皆さんと共演させていただいたおかげで演技に集中し最後まで走りきることができました。キャストの皆さんと共にしたこの貴重な時間の全てが、ご覧になる方にも伝わると思いますので、楽しみにしていてください」とコメントを寄せた。

 映画『ミッドナイトスワン』は今秋公開予定。

映画『ミッドナイトスワン』キャスト陣(上段左から)服部樹咲、草なぎ剛、真飛聖、(下段左から)水川あさみ、田口トモロヲ (C)2020「MIDNIGHT SWAN」FILM PARTNERS