日本は地震が多発する国だが、家などの建築物は地震でも容易には倒壊しない。「地震が多発する日本で高層ビルや戸建住宅が倒壊したという話をまったく耳にしない」ことが、中国人からすれば不思議でたまらないという。

 中国メディアの今日頭条はこのほど、日本は地震が頻発する国だが、日常的に発生する地震程度では日本の家屋はびくともしないと伝え、「日本の建築物が地震で簡単には倒壊しない理由」を考察する記事を掲載した。

 中国では過去に建設中のマンションが突然、地震も発生していないのに「仰向け」に倒れるという事故が発生したこともあるが、記事は「日本では地震が発生しても建築物はまったく倒壊しない」と強調し、これには明確な理由があると指摘した。

 そして、まず1つ目の理由として、「日本の建築物は中国のようにレンガを使わない」とし、中国ではレンガ造りの建築物が多く見られ、ある程度の高さがある建築物であってもレンガが使われていることもあるほどだが、「日本では揺れに強い木材や鉄筋コンクリートが使われる」と紹介し、地震に強い建材が選ばれているのだと指摘した。

 さらに、日本では耐震や免震に関する技術は「ずっと進歩を続けている」と指摘し、新しく建設される建築物には新しい技術が投入されており、時代とともに地震への強度は増しているのだと論じた。また、日本では耐震基準は「建築基準法」という法律によって定められていることから、施主であっても基準を無視することはできず、基準法に違反すれば厳罰が待っていると紹介した。

 記事は、日本の建築物が地震で倒壊しないのは、人命や財産に対して真摯に向き合っている証拠であるとし、こうした態度こそ中国が日本に学ぶべきものであると伝えている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

地震でも倒壊しない日本の建物、地震がなくても倒壊する中国の建物=中国報道