マスクなどを製造・販売している株式会社くればぁが2020年5月28日に自社製品である『ピッタリッチ(通称:日の丸マスク)』の製造休止を明かしました。
新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)の影響で同年1月から全国的に品薄状態が続いているマスク。
多くの人がマスクを求める中、くればぁが製造休止の判断を下した理由がネットで話題になっています。
『日の丸マスク』が誹謗中傷を受け、製造を休止に
くればぁのTwitterアカウントは、同社の社長が運営しています。今回『日の丸マスク』が製造休止になった理由について、社長はこのように理由を述べました。
日本メーカーが日の丸マークをつけて批判されるって。海外に住んでいたことがありますが、ここまで自国の国旗にアレルギー反応を起こす国って珍しいような…。#日の丸マスク 大変人気でしたが議論のネタにされるのは本望ではないので、しばらく製造休止しています。またいつか復活できれば…
— くればぁ女社長の仕事。時々プライベート (@filtermask11) May 28, 2020
2015年にフィギュアスケートの羽生結弦選手が着用し、一躍話題になった、くればぁの『日の丸マスク』。
花粉やウイルスを対策できる高性能マスクであり、マスクに日の丸のロゴがプリントされていたことから『日の丸マスク』と呼ばれるようになりました。
くればぁオフィシャルショップ スクリーンショットより
しかし、日の丸のロゴを見て政府が関係していると勘違いした一部の人から、政府批判と絡めて「何がクレバー(賢い)だ」「ド阿呆」などの誹謗中傷をネットで受けてしまったといいます。
これらの批判を受け、くればぁは人気商品である『日の丸マスク』をやむなく製造休止する判断を下したのだとか。
大変多くの方のいいねとリツイートがあり驚いています。批判を受けた当時も弊社を擁護してくれる方が多数いてくれて本当に支えられました。当時はTwitterアカウントも休眠状態だったので、言われっぱなし。我々がやれることは必要としてくれる製品を作り続けることだと生産に集中しました。→
— くればぁ女社長の仕事。時々プライベート (@filtermask11) May 28, 2020
ただ、否定しないことは肯定したことと同じだと勘違いされる方が中にはいるのかと思い、Twitterアカウントを復活させ、確実な情報を発信することにしました。
— くればぁ女社長の仕事。時々プライベート (@filtermask11) May 28, 2020
ひとつ言えることは、くればぁ製品を愛用してくれる方は素晴らしい方ばかりだということ。
使ったことがない人ほど品のない批判だけをする。
政府が配布するマスクと誤解する人がネットで続出し、自社製品や会社について誹謗中傷を受けてしまった、くればぁ。
これらの投稿は拡散され、多くの人が製造休止の発表に心を痛めました。
・このマスク、高性能だから買いたかったのに。製造再開を待っています。
・コロナウイルス感染拡大で真っ先に「欲しい!」と思ったのはくればぁのマスクでした。残念です。
・誹謗中傷の投稿は現在削除済みですね…。これは営業妨害では?
コロナウイルスが感染拡大する以前から、高性能マスクとして評価されていた『日の丸マスク』。
しかし、一部の誹謗中傷行為によって必要としていた人の手に渡ることができなくなってしまいました。
いつか製造が再開されることを祈るばかりです。
[文・構成/grape編集部]
コメント