消費増税による需要標準化対策の一つ、「次世代住宅ポイント」のポイント交換期限は当初の2020年6月30日から9月30日に延期された。また、経済・教育・医療などに多大な影響を及ぼしている新型コロナウイルス感染症に伴う対応として、要件を満たす場合に限り、特別にポイント申請・交換期限を延長する措置が取られている。

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 付与されたポイントから対象商品への交換は、公式サイトから行う。あまり使い勝手のいいUIとはいえないが、製品画像を見て、気になった家電を5製品ピックアップした。1ポイント(1pt)が1円相当の価値を持つ、最大35万ポイント(新築の場合)の次世代住宅ポイントを保有する家庭はもちろん、夏に向けて新しい家電・キッチン家電を揃えたい家庭もぜひ参考にして欲しい。


●cado加湿器 STEM630i(カドー)/59,000pt



 デザイン性に優れたカドー製品の中でも主力のWi-Fi対応スマート加湿器の新製品。カテゴリは「健康」だ。カラーは、ホワイト(HM‐C630i-WH)とブラック(HM‐C630i-B)。販売中済みだが、予約商品となっており、7月以降順次配送予定。


●Bose Portable Home Speaker(ボーズ)/65,000pt



 サウンドに定評のあるBose。1台で自宅のワイヤレスホームスピーカーBluetoothポータブルスピーカーとして利用でき、Wi−Fi環境では音声コントロールにも対応。ハンドル付きで、持ち運びも便利。カラーは、ラックスシルバーとトリプルブラックの2色。


●ルンバi7+/125,000pt



 2019年3月の発表時点は最上位機種だった「mprintスマートマッピング」に対応する、「ルンバ」シリーズのハイエンドモデル。今年2月発表の「ルンバ s9+」は次世代住宅ポイントの交換対象商品に入っていないので、もうワンランク上の製品が良ければ通常購入しよう。

 ポイント交換サービス・カタログギフトの各商品のポイント数は、店頭販売価格・送料の合計よりも高く、時にかなり割高感があるが、このルンバi7+は、公式サイト価格とポイント数がほとんど同じ(※)なので狙い目だ。

※交換ポイント数は取り扱い業者によって異なり、本記事では最も少ないポイント数を記載している


●Weber グリル・バーべキュー Q1400電気グリル/51,500pt



 コンセントから電源を取る、屋外専用グリル。「新しい生活様式」に則り、大勢で集まって食事を楽しむとなると、広々とした空間での「屋外バーベキュー」しかない。レンタカー・自家用車や庭の外壁・ポールなどにACコンセントがあれば実用度バツグンの1台だろう。


●象印「STAN.」シリーズ 新生活セット/100,000pt



 「同一メーカー製品同時購入で割引」と案内されても、店頭だと、持ち帰り時の荷物運びや追加の配送料が気になってなかなか決断できないはず。自宅や指定住所に配送してくれる「ポイント交換サービス」なら、そうした心配はない。同一のシックなトーンで統一された、象印のIH炊飯ジャー・電動ポット・コーヒーメーカー・ホットプレートの4点セットは、新居やリフォームしたばかりのきれいなキッチンにぴったりだ。なお、象印マホービンをはじめ、各社のハイエン炊飯器は、いずれも交換対象商品に入っており、選び放題だ。

 次世代住宅ポイントの交換対象商品には、今春、人気を集めた「AirPods」や「Nintendo Switch」こそないが、「健康」や「家事負担軽減」に該当する家電、ご当地グルメを含む食料品・日用品など幅広いカテゴリを網羅しており、「PayPayモール」や「楽天市場」といった総合ECモール感覚で使える。この交換商品の多彩さをみると、現金振込で1人につき10万円支給する特別定額給付金より、「誰でも次世代住宅ポイント10万ポイント進呈」のほうが盛り上がったかもしれない。(BCN・嵯峨野 芙美)

1pt1円相当として好きな商品と交換できる(ポイント発行を受けた申請者のみ)