「ここは退屈迎えに来て」などで知られる作家の山内マリコによる小説「あのこは貴族」を、『グッド・ストライプス』(15)で新藤兼人賞金賞を受賞した岨手由貴子監督が映画化。NHK 大河ドラマ「麒麟がくる」に駒役で出演中の門脇麦が、“箱入り娘”役で主演することがわかった。

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物語は、婚活に余念がない都会生まれの箱入り娘の華子(門脇)と、同じ都会を自力で生き抜く地方出身の美紀(水原希子)という、まったく違う人生を送ってきた二人が出会うことで、お互いが自分の居場所を見つめ直し、恋愛や結婚だけではない人生を切り開こうとする姿を描く。

主演の門脇は『グッド・ストライプス』を観て以来、岨手監督との仕事を熱望していたそうで、「さりげないト書き1行が、監督の手によって見る見るうちに胸をきゅっとつかまれるようなシーンに変わっていく様に何度も高揚しました」と、撮影を振り返りながらその喜びを表現。共演の水原も監督について「すべてのシーンにおいて、フラットにディスカッションできたこと、疑問や不安から解放してくれて、監督の包容力で等身大の自分として、素直な感情を制限なく自由に表現することができたと思います」と良好な信頼関係のもとで撮影できたことをコメントしている。

家柄、出身、学歴、職業、そんな様々な“人生の線引き”を飛び越えて、二人の女性が自分を解き放っていく様を、門脇&水原が監督と共にどう紡いでいくのか?そんな新境地の“シスターフッドムービー”『あのこは貴族』は、2021年公開予定。

文/トライワーク

門脇麦と水原希子が境遇の異なる2人の女性役で共演!/[c]山内マリコ/集英社・『あのこは貴族』製作委員会