「枯山水」は日本独特の美しい庭園の1つとして海外でも有名だが、中国メディアの百家号は27日、枯山水は日本の「独創ではない」と論じる記事を掲載した。

 記事は、枯山水は日本庭園の「特殊な設計、表現」ではあるが決して日本の「独創ではない」と主張し、この理由について「山水」は漢王朝の時代に中国から日本に伝えられた文化だからであると主張した。

 また日本の枯山水は漢王朝時代に伝えられた山水文化に「禅宗」という、やはり中国から伝わった宗派を日本人が融合させた結果として生まれた庭園であると指摘し、日本独特ではあるが独創ではないと強調した。

 しかし記事は、枯山水は日本の独創ではないと主張する一方で、枯山水の庭園は日本人の審美観や人生観を強烈に反映しているとし、たとえば、枯山水の最大の特徴は「どこまでも澄み渡る高遠な精神世界」であると指摘し、これは日本人の精神世界を反映していると強調した。

 続けて、日本に枯山水が生まれて発展した時代は争いの絶えない物悲しい時代でもあり、当時の日本人は静かな心で人生の意義について考える必要があったが、枯山水の庭園はこれを鑑賞する人々に人生の意義について黙想するための助けになったと説明。また禅宗は中国から伝わった宗派だが日本人はこの宗派の境地を「非常に高いレベルで理解できる」民族であり、日本には古来から「精神の力」を重要視する文化が存在したため、日本の枯山水は世界の庭園文化における大きな体系の1つに数えられるほどの発展を遂げたのだと主張した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)

「枯山水」は確かに美しい・・・だが決して日本の「独創ではない」=中国報道