NHKの連続テレビ小説「エール」。6月3日放送の第48回では、開始2分で窪田正孝をはじめ、ミュージカル俳優の山崎育三郎や、実力派俳優の中村蒼らの“壁ドン”シーンが放送され、大きな反響が寄せられた。

「エール」は、「栄冠は君に輝く」「六甲おろし」などのヒット曲で知られる作曲家・古関裕而と、歌手として活躍した妻の内山金子をモデルに、昭和という激動の時代に、人々の心に寄り添う曲の数々を生み出した作曲家とその妻の姿を描きだす。

 6月3日放送の第48回では窪田正孝演じる作曲家の古山裕一が手掛けたレコードが発売されるも全く売れず、レコード会社から契約解除の危機を迎える。裕一の作曲家人生が動き出す中、“裕一の幼馴染”であるミュージカル俳優の山崎育三郎が演じる佐藤久志、中村蒼が演じる村野鉄男に注目が集まった。

 幼馴染2人は物語に色を添える存在で度々登場し、裕一の職場に勝手に押しかけてきたり、3人でおでん屋で集ったりと日々交友を深める。第48回では放送開始わずか2分程度で久志が、井上希美演じる藤丸に顔を近づけて「元気出して」といいつつ壁ドンを繰り出し、顔をギリギリまで近づける。その横で、なぜか鉄男が裕一に壁ドンをし、さらには裕一も久志に壁ドンをしようと「ド~ン!」と手をのばすも手の先に壁がなく不発に終わる…と、3人の壁ドンシーンが描かれた。

「昭和初期という時代に“壁ドン”という概念はなかったはずですが、そんなツッコミは野暮と言わんばかりに、窪田正孝、山崎育三郎、中村蒼の“壁ドン祭り”は視聴者から『壁ドン3連発可愛すぎた!』『山崎育三郎に壁ドンされたい人生であった』『壁ドン大渋滞に朝からキュン死した』と大反響でした。壁ドンは、2014年に開催されたユーキャン新語・流行語大賞のトップテンに選ばれ、映画やドラマの萌えシチュエーションの定番になりました。朝ドラでも戸田恵梨香主演の『スカーレット』で、戸田恵梨香が、八郎役の松下洸平を相手に壁ドンするシーンが話題になったことも。物語の本筋には全く影響がないシーンですが、イケメンのサービスショットを挟み込むことで、視聴者離れを防いでいるのではないでしょうか」(エンタメ誌ライター)

「エール」第48回のエンディングでは、古田新太演じる廿日市誉ディレクターまでもが、壁のポスターに“壁ドン”し、“エール壁ドン祭り”を締めくくった。「エール」は、コント仕立ての演出に賛否が飛び交っているが、イケメンの萌えシーンは視聴者から好評のようだ。

(金宮炭子)

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