イタリアのウイルス学者であるマテオ・バセッティ教授が、再開後の観客動員について自身の見解を明かした。イタリアフットボールイタリア』が伝えている。

新型コロナウイルス(COVID-19)の死者と感染者数がここ数週間で激減したイタリアは、本格的なロックダウン(都市封鎖)解除が始まっている。セリエAも例外ではなく、6月20日に再開することが決定しているが、現状では無観客試合での開催となっている。

しかし、ジェノアにあるサン・マルティーノ病院のバセッティ教授は、イタリアRadio Marte』のインタビューの中で、無観客試合を続ける必要はないのではないかと発言した。

「もし映画館や劇場がソーシャル・ディスタンスを保った状態で営業再開できるのであれば、スタジアムでも同様のガイドラインに則って観客の動員ができるのは明らかだ」

「(イタリア新型コロナウイルスが消滅したと言った、ミラノのサン・ラファエル病院の)ザングリーロ教授と同意見だ。ウイルスは弱体化している。これは臨床的証拠に基づいた事実で、この発言で我々を避難する人たちは、我々の病院の回ってみるといい」

「数週間前に病院に搬送されてくる患者たちは、病院に着くころには実質的には亡くなっていたが、今病院に来る患者は、診察に来ていつ家に帰れるのかと聞いてくる」

「以前のコロナウイルスからインフルエンザウイルスのようなものに変異している。間違った希望を与えたくはないが、ウイルスが適応した可能性があり、我々がより効果的に自分の体を守ることができるようになっている」

セッティ教授が引き合いに出した、ザングリーロ教授の意見については、多くの専門家から不信の声があがっているが、イタリアサッカー連盟(FIGC)のガブリエレ・グラビーナ会長は、「6万人〜8万人収容のスタジアムには一定数の観客を入れられるはず」と話しており、リーグの判断に注目が集まる。

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