
フランスで初めてコロナウイルスに感染したペットとして報じられたサビ猫の“パピーユ”が、病から無事に回復した。
パピーユのコロナ検査を行った獣医師は、人間から動物への感染は非常に稀であることを説いた上で、「もし感染の疑いが見られてもどうか放棄せず守ってやってほしい」と話している。『Cyprus Mail』などが伝えた。
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9-year-old French cat survives coronavirus
猫の飼い主一家、コロナを発症
フランス、パリ郊外アティス=モンスに住むブライアンさん(24歳)一家が、新型コロナウイルスに感染したのは3月下旬のことだった。
最初に、ブライアンさんが発症し、仕事を辞めて両親と同居している家で自己隔離をして療養していたが、その数日後に今度は母親のフローレンスさんが発症した。
倦怠感と高熱に見舞われたフローレンスさんが、コロナウイルスの検査をしたところ陽性と出たため、フローレンスさんは自宅の寝室で療養に入った。
この間、一家のペットでサビ猫のパピーユ(9歳)は、回復中のフローレンスさんの傍にずっと寄り添っていたという。
パビーユもコロナに感染、検査で陽性に
パピーユの体調に変化にいち早く気付いたのは、フローレンスさんだった。
食欲不振になったパピーユは、いつものように餌を食べなくなり、軽い咳をするようになった。
吐く行為も見られるようになると、ブライアンさんとフローレンスさんは「まさかコロナじゃないよね?」と心配するようになった。
数日間は様子を見守っていた一家だったが、パピーユの体調は思わしくない。4月13日、パピーユは立ち上がる気力も失い、名前を呼ばれても反応を見せなくなってしまった。その「まさか」を確認するため、ブライアンさんは、パピーユを当番医のもとへ連れて行った。
その後、パリ南東にあるアルフォード国立獣医学校で検査をしてもらったパピーユは、新型コロナウイルスに感染していることがわかった。
コロナを克服し、完全回復したパピーユ
フランスで初めて、人間からコロナウイルスに感染した猫となったパピーユは、必然的に注目を集めてしまうこととなった。その為、ブライアンさんのもとには、見知らぬ人からの嫌がらせや誹謗中傷が相次いだという。
心無い言葉に傷ついたブライアンさんだが、パピーユがコロナウイルスを克服し、今はすっかり元気になったという事実が何よりも尊く一番大事なことなので、気にしないようにしているという。
パピーユを診察・検査した獣医学校のルノー・ティシエ獣医師は、次のように話している。
人間から猫への感染はあるにはありますが非常に稀です。猫から猫へと感染することは確認されていますが、猫から人間に感染したという報告はまだありません。現時点では猫から人間に感染するという証拠は出ていません。ですから、猫を飼っている方々には、恐れないでほしいのです。
潜在リスクがあるからという理由で、猫や犬などペットを捨てる人が実際にいますが、それは誤った行為です。
万が一ペットに感染の疑いがみられた場合は、家族や大切な人を守るのと同じように、どうかペットを守ってケアしてあげてください。
Meet Papille, the French cat who survived coronavirus
ともかく、パピーユがコロナから完全に回復することができて本当によかった。
written by Scarlet / edited by parumo
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