アスレティック・ビルバオは、今年のワン・クラブ・マン賞をウェールズ代表指揮官ライアン・ギグス氏に授与した。3日、クラブ公式サイトで発表している。

 バスク純血主義を貫くアスレティック・ビルバオは、同じように強い帰属意識を持ち1つのクラブでキャリアを過ごした他クラブの名選手を称える、「ワン・クラブ・マン賞」の表彰を2015年から開始。過去には元ミランパオロ・マルディーニ氏、元バルセロナカルラス・プジョル氏らが授与されたが、今年の受賞はマンチェスター・ユナイテッドOBの元ウェールズ代表MFライアン・ギグス氏と発表された。

 ギグス氏は14歳の誕生日にマンチェスター・Uアカデミーに加入すると、17歳でプロ契約を結び、1991年3月にプロデビューを果たした。その後2014年にスパイクを脱ぐまで24シーズンもの間”赤い悪魔”でプレーし、クラブ最多となる公式戦出場記録(963試合)を樹立し、13回ものリーグ制覇も経験している。

 2012年、ヨーロッパリーグのラウンド16・セカンドレグでビルバオとマンチェスター・Uが対戦し、ギグスがベンチへと下がる際には会場のビルバオファンからスタンディングオベーションが起こったことも知られており、国境を越えてその活躍は認められていた模様。新型コロナウイルスの流行が終わった暁には、ビルバオの本拠地サン・マメスで授与式が行われるとみられている。

現在はウェールズ代表指揮官を務めるギグス氏 [写真]=Getty Images