封切りが延期されていた映画『海辺の映画館―キネマの玉手箱』の新たな公開日が、7月31日(金)に決定した。

『海辺の映画館—キネマの玉手箱』は、大林宣彦監督の劇場公開映画第44作目。『あの、夏の日』以来20年ぶりに尾道で撮り上げたファンタジー作品だ。大林監督は、当初の公開予定日だった4月10日に82歳で亡くなっている。大林監督が本作で描いたのは、スクリーンの中の戦争の時代にタイムスリップした若者たちの物語。日本の戦争史をたどりながら、無声映画、トーキー、アクション、ミュージカルと様々な映画表現で、さまざまな映画表現を展開していくという。

 


新型コロナウィルス感染拡大の影響を受けた封切延期をへて、今回新たな公開日が決定。この発表にあわせ、大林監督の娘である大林千茱萸さんが編集した劇場パンフレットの書影も公開されている。パンフレットには、監督が直筆で寄せた最期のメッセージのほか、出演した俳優陣から大林監督へのラブレター45篇や、富田靖子と石田ひかりが初対面を果たした“尾道ヒロイン夢の対談”、大林宣彦の撮影ノート、映画評論家・佐藤忠男氏や、大林番記者のコメントなども寄稿されている。

映画『海辺の映画館—キネマの玉手箱』は、7月31日(金)よりTOHOシネマズ シャンテ他全国公開。