47都道府県すべてで緊急事態宣言が解除され、街には久しぶりの外食を楽しむ人の姿も見られるようになりました。

居酒屋 お酒
イメージです
 緊急事態宣言下では大きく売上を落とした外食企業各社ですが、個別に見ていくとコロナ禍チャンスに変えたも銘柄も存在するといいます。

 今回はYouTube株主優待情報を発信しているアラサー会社員、わっけ(@wakawakke)さんにオススメ外食銘柄を紹介してもらいました(以下、わっけ氏による寄稿)。

わっけ
届いた株主優待券で外食やテイクアウトを楽しんでいる、株主優待YouTuberのわっけ氏

1:コロナ禍も無風。ファストフードの王者

日本マクドナルドホールディングス(東1・2702)
【株価】5,730
【単元株数】100
【最低購入金額】57万3000円
【権利確定月】6月末、12月

 個人投資家から圧倒的な人気を誇る優待銘柄、言わずと知れたファストフードの王者です(※株価などのデータ6月2日時点、以下同)。

 同社は、外食カテゴリーの中では営業利益率9.9%(2019年12月期)と収益性が高いです。その背景には、FC(フランチャイズ)に加入している店舗に不動産を貸し出し安定した賃料収入があることや、売上に応じた収入を安定的に獲得できている点があげられます。

 また、テイクアウトやデリバリーの売上が6割以上を占めており、アフターコロナの世界でもニーズが高まる需要に対応しやすい環境です。

 ドライブスルーが混雑していたのは記憶に新しいのではないでしょうか。2020年4月の月次売上については、客数こそ前年比で18.9%減少するも、客単価が31.4%上昇し、単月の売上は6.5%増と絶好調です

マクドナルド
引用元:マクドナルド月次IRニュースより
 居酒屋系の優待銘柄など外食銘柄は軒並み苦戦を強いられておりますが、ファストフード系の銘柄はほぼ独り勝ちの状態です。株価もコロナショック前の水準に戻しており、力強さが伺えます。

選んだポイントアフターコロナでもデリバリーやテイクアウトドライブスルーの売上を牽引し業績が好調に推移することが見込めるから。

2:競合と比べて高い収益性が魅力

▼トリドールホールディングス(東1・3397)
【株価】1,275
【単元株数】100
【最低購入金額】12万7500
【権利確定月】3月末・9月末

 この社名を聞いてピンと来た方は立派な優待投資家だと思います! うどんで有名な「丸亀製麺」を展開する企業です。

 トリドール丸亀製麺は収益性の高さでも知られています。丸亀のセグメントだけで見ると利益率は14.4%(20年3月期)と、これは競合の吉野家ホールディングスが展開する、「はなまるうどん」(2020年2月期は4%)を大きく凌駕する数字です。

 丸亀製麺の強みは、高くても売れる商品設計をしている所です。全ての店舗に製麺機を置き、小麦粉は国産で統一するなど付加価値を高めることで、原価率を抑えつつも高く売れる商品を提供しています。

 また、業績予想の開示を見送る企業が多い中で同社は21年3月期の予想を開示し、配当金を前期の実績を維持することを、早々に発表している点も投資家にとっては好感が持てます。

トリドール
引用元:トリドール HD 2020年3月期決算説明資料より
 株主優待については100株で年間6000円分の割引券がもらえます。100円券で合計60枚届くので使うのがなかなか大変なところも優待投資家としては愛着が湧くところです。

選んだポイント先行き不透明の中、業績を開示する企業の姿勢。付加価値の高い商品で差別化ができている強さがあること。

3:株主優待拡充で人気化した餃子銘柄

▼NATTY SWANKY(マザーズ・7674)
【株価】3,310
【単元株数】100
【最低購入金額】33万1000円
【権利確定月】6月末・12月

 社名を聞いただけだと、可愛らしい会社をイメージしますよね。こちらの企業は餃子酒場「ダンダダン酒場」を経営しています。出店数がまだ少ないため、全国に出店余地があり成長性が見込めます。

NATY SWANKY
引用元:NATY SWANKY 2020年6月期第2四半期決算説明資料
「餃子は日本の国民食」と言っても過言ではないくらいポピュラーな食品なので成長余地にも期待が持てます。

 この企業に興味を惹かれた点が、「株主優待の大幅拡充」です。同社は2020年5月15日株主優待の拡充を発表していて、従来、年1回の合計3000円相当だった優待を、年2回の合計2万円分のお食事券に変更するというスーパー大盤振る舞いです。

NATY SWANKY
引用元:NATY SWANKY株主優待拡充のお知らせより(2020年5月15日発表)
 金額にするとおよそ、6.6倍に拡充!! さすがにこれは興奮しました。拡充発表後の株価は個人投資家の買いを集め、ストップ高を達成。その後も株価は好調です。ただ「いきなり株主優待を6倍にして、コスト負担は本当に大丈夫なの?」って思いますよね。

 正直、僕も思いました。しかし、現在の大株主構成などを見る限りは大きな負担とはならないようです。そのあたりの内容については、YouTube動画で解説してますので宜しければご覧ください!

選んだポイント全国に出店余地があり成長性への期待。優待の拡充も含めて、株価対策が上手い企業だと感じたから。

厳しい状況でも伸びる銘柄を探せ

株式

 投資の第一歩として株主優待に注目し、身近な企業に投資をすることって非常に素敵なことだと思います。ただ、知名度やイメージだけで選んでしまうと思わぬ落とし穴に出会ってしまうのも事実です。

 本音を言うとソーシャルディスタンスの浸透により、外食系の銘柄は店内の席数を埋めて、売上を上げることが難しくなり、今後しばらくは厳しい局面を迎えるとは思います。

 今回はそんな厳しい局面でも、業績や株主に対する姿勢、商品の強みなども含めた総合的な判断で銘柄を選定いたしました。少しでも参考になれば幸いです。

<構成/栗林篤>

【わっけ】
投資歴5年のアラサー会社員。様々な金融商品への投資を経て株主優待投資にたどり着く。YouTube動画は「声がいい」と視聴者から褒められることも。YouTubeチャンネル株主優待と配当大好きわっけ」更新中

【栗林篤】

元IT企業のサラリーマン株主優待と家賃収入で細々と暮らすフリーライター。著書に『サラリーマンのままで副業1000万円』がある

届いた株主優待券で外食やテイクアウトを楽しんでいる、株主優待YouTuberのわっけ氏