窪田正孝主演、二階堂ふみがヒロインを務める連続テレビ小説「エール」(毎週月~土曜朝8:00-8:15ほか、NHK総合ほか※土曜は月~金曜の振り返り)。6月15日(月)~6月20日(土)で放送される第12週はオムニバス形式となっており、登場人物の過去や“家族愛”をテーマに描かれる。

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制作統括の土屋勝裕氏は「第11週(6月8日[月]~6月13日[土]放送)で裕一の人生で一つの節目を迎え、また物語の後半では戦争など激動の時代に突入するので、その前にちょっと遊びの週があっても良いのではないかと思い、企画しました」とコメントを寄せている。

第56回(6月15日[月])、第57回(6月16日[火])に放送される「父、帰る 」では、音(二階堂)が幼い頃に亡くなった光石研演じる父・安隆が“一泊二日で地上に帰る権利”がもらえる宝くじに当選し、10年ぶりに「この世」に戻ってくる姿を描く。

土屋氏は、安隆は登場してすぐに第2週(4月6日~10日)で亡くなってしまい、音ら3姉妹は幼く、清水香帆ら子役が演じていたことに触れ、制作意図として「光石さんと二階堂ふみさん、松井玲奈さん、森七菜さんの共演シーンを見てみたいという狙いがありました」と明かした。

幽霊となった安隆と音が思い出の団子を食べるシーンや、親族にしか見えない安隆と裕一(窪田)が“初対面”する場面、落ち込む梅(森)に安隆が言葉を掛ける姿など“家族愛”が描かれる。

■ 保(野間口徹)&恵(仲里依紗)のなれそめ、環(柴咲コウ)の過去が明らかに!

第58回(6月17日[水])の放送では、裕一と音が通う喫茶「バンブー」の店主・保(野間口徹)と恵(仲里依紗)の結婚までのなれそめが明らかとなる。土屋氏は「保と恵については、謎のカップルですが、どういう経緯で二人は結婚したのだろうかということを視聴者も気になっているのではないかということで、二人にフォーカスをあてる回を作りました」コメント。

保が東京・神田で営んでいた古本屋を舞台に、出不精で引きこもりがちだった保が毎週木曜に古本屋現れる恵へ恋心を抱く姿が描かれる。

また、保と恵の“恋のキューピッド”として井上順演じる木下一と、木下の親戚の子供・久志(山口太幹)も登場。裕一への“大人なびた助言”も話題となった幼少期の久志が、保と恵の恋を手助けする。

第59回(6月18日[水])、第60回(6月19日[木])の放送では、柴咲コウ演じる双浦環がまだ駆け出しだったころ、留学中のパリでの物語。パリ在住の若手画家で、ホームパーティーで環と出会い、恋人となる今村嗣人(金子ノブアキ)との恋模様も描かれ、土屋氏は「環の過去を描くことで、環が歌手としての覚悟を持って生きている理由が分かり、より環の言葉に視聴者が納得し共感できるようになる」と狙いを語った。

パリでの当時の生活や、ともに芸術家を目指す環と今村の2人の苦悩なども描かれ、現在の“強く美しい”環となった背景も垣間見ることができる。

■ 制作統括・土屋勝裕氏のコメント全文

第12週はチーフ演出の吉田照幸のアイデア・作です。狙いとしては、第11週で裕一の人生で一つの節目を迎え、また物語の後半では戦争など激動の時代に突入するので、その前にちょっと遊びの週があっても良いのではないかと思い、企画しました。

主人公をとりまく人々にもそれぞれドラマがあり、そういう人たちがいてこそ、主人公のドラマがより面白くなるという考えで、誰か一人の物語ではなく、それぞれの物語ということでオムニバスになりました。

関内家の父・安隆が幽霊になって戻ってくるのは、第2週で安隆は登場してすぐ亡くなってしまうので、安隆と光子のドラマ、さらに、安隆と本役の娘たちとのドラマをもっと見たいというのが狙いです。(第2週では、子役たちとのお芝居だけでしたので、光石さんと二階堂ふみさん、松井玲奈さん、森七菜さんの共演シーンを見てみたいという狙いがありました)

保と恵については、謎のカップルですが、どういう経緯で二人は結婚したのだろうかということを視聴者も気になっているのではないかということで、二人にフォーカスをあてる回を作りました。

双浦環については、環の過去を描くことで、環が歌手としての覚悟を持って生きている理由が分かり、より環の言葉に視聴者が納得し共感できるようになると考えたからです。(ザテレビジョン

安隆(光石研)と裕一(窪田正孝)の初対面?