オンライン配信を用いた、観客=劇場=作り手を繋ぐ新たな演劇システムと観劇の多様な可能性を求め始動した『Send The Theater 劇用を届けよう。』(発起人・代表 戸田彬弘)。本活動に、各界から応援コメントが届いた。また、2020年6月6日(土)に開催される、プレトークイベントの詳細が解禁となった。

『Send The Theater 劇場を届けよう。』とは、with コロナという言葉が生まれた今、観客のもとへ演劇を届けるため、演劇の世界でも新しいチャレンジをという思いで発足された。従来の劇場で観劇するだけではなく、オンライン生配信を主にした観客=劇場=作り手を繋ぐ新しい演劇システムの構築をし、安全に質の高い演劇を観客に届けるためのプロジェクトだ。

同プロジェクトの一環として、6日(土)夜8時より劇場・配信・作り手のそれぞれの立場から with コロナ時代の新しい演劇を語るプレトークイベントを本公演として開催。そして、6月20日(土)、21日(日)には、新宿・サンモールスタジオにて、チーズtheater・JACROW・TRASHMASTERS・アガリスクエンターテイメントの4団体によるオムニバス公演をそれぞれオンライン生配信にて上演する。

同活動に寄せられた応援コメント

■林健太郎(劇団ノーミーツ主宰)

林健太郎

林健太郎

俳優たちが芝居をする。生でお客さんが鑑賞する。心が動かされる。それが演劇だと、自分は思う。俳優が自宅から配信する演劇が増えてきた中で、劇場からのオンライン配信は新しい挑戦。ましてやインディペンデント。課題だらけだと思う。それでもやり抜く戸田さんは本当にかっこいい。心から応援しております。

■山田能龍(脚本家・演出家)

山田能龍

山田能龍

ウィズコロナが当面続く世界において、この試みはまさに劇場と向き合う指針になります。
演劇のオンライン化は、決して易しくありません。舞台と向き合ってきた人間ほど、険しい道に思えてしまう。ただ、もしここに一つのバランスが成り立ったとしたら、それは距離やキャパシティという制限を大きくアップデートする「コロナの産物」となります。
そこに挑む皆様に感謝と敬意を表し、その趣旨に賛同致します。

■山田佳奈(舞台演出/脚本/映画監督)

山田佳奈

山田佳奈

我々を育て、勇気づけてくれたのは、
いつもその時代の文化であり、演劇、映画、音楽でした。
私たちの仕事が、この状態下で直接的に誰かの身を守ることは出来ません。
しかし生活で荒んだ気持ちや、やり場のない感情を発散する、
二次的な段階で手を差し伸べるのは、我々の作り出す作品だと考えています。
そのためにも劇場は守らねばならないし、
どの文化も絶やしてはならないと、そう信じています。

■日澤雄介(演出家・俳優)

日澤雄介

日澤雄介

演劇の中でも殊更に密度の高い観劇体験を与えてくれる小劇場という存在は、僕にとって原点であり、無くすことのできない大切な場所です。コロナによってその観劇体験が失われようとしています。
戸田氏のチャレンジが、with コロナの時代において小劇場が、演劇が存続していく一つの大きな武器となることを確信するとともに、この様な活動を起こしてくれた戸田氏の行動力に敬意を表します。

■井浦新(俳優)

井浦新

井浦新

板の上とカメラの前
立つ場所が違うけど
芝居に生きる者同士
劇場もミニシアターも同じ状況です
繋がっていきましょう
応援しています

『Send The Theater 劇場を届けよう。』