マンチェスター・ユナイテッドレジェンドであるアンディ・コール氏が、自らの闘病生活について語った。イギリス『ミラー』が報じている。

ユナテッドで、プレミアリーグ優勝5回、FAカップ優勝2回、チャンピオンズリーグ(CL)優勝1回という輝かしいキャリアを送ったコール氏。プレミア史上屈指のストライカーとして、通算187ゴールを記録し、アラン・シアラーウェイン・ルーニーにつぐプレミアリーグ史上3位の記録を保持する偉大な選手だ。

しかし、2014年クラブのアンバサダーとして訪れたベトナムでウイルスに感染すると腎臓病を患い、腎不全を伴う重篤な症状と闘う身となった。

2017年に腎臓移植を受けたことで病状に大きな回復が見られたコール氏だが、インタビューでは常に自分にストイックに過ごしてきた自身のキャリアを振り返り、闘病中の自分にも厳しい姿勢を貫いていると明かした。

「褒められるようなことは何もない

フットボールをしていた時から自分を褒めたことなんて一度もなかったし、今になってその姿勢を変える必要もない」

「私が闘っているのは自分。常に上を目指しているんだ」

「1カ月前友人と話していた時、私は初めて『俺のキャリアは悪くなかっただろ?』と言ったんだ。そしたら彼らは笑って『悪くなかったなんてもんじゃないよ。君が成し遂げたことは信じられない』と言ってくれたんだ」

「でも、それが私なんだ。自分を褒めてやるべきだとも思うし、いつかそうしたいと思っている。でも今は闘わなければならない」

「ここまでは厳しい道のりで、常に自分にチャレンジしてきた。でも私が今持っているような病気にかかった時、自分にチャレンジできなくなる。なぜなら最終的には自分の身体がどう感じるかなんだ」

それでも、闘病生活は苦難の連続であり、簡単ではない様子。それでも、コール氏は自身との闘いが全てだと語った。

「体がとても疲れて、免疫が弱くなる。移植は特効薬ではなくて、自分に生きる道を与えてくれるだけだ」

「でも、移植によって自分に与えられた人生は、私が送りたい人生とは正反対なんだ」

「だから結局、私は自分と闘うことになる。私はもっと多くのことをしたい。結局それができないと、それがストレスになる」

「何かできないことがあれば私は自分自身に疑問を持ってしまう。だから頭の中では心理戦となるが、身体は常に疲れているんだ」

「この闘いについて、自分でも勝てないということは分かっている。それでも私は勝てると信じて全力を尽くす。そんなメンタリティは許せないんだ」

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