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新しいマセラティMC20

text:Lawrence Allan(ローレンスアラン

マセラティが、数十億ユーロ(数千億円)の投資、モデルラインアップの見直し、3年未満で売上をほぼ3倍にするという、野心的な再興計画を策定していることが明らかになった。

イタリアのブランドは、今年9月にMC20と呼ばれる、まったく新しい自社設計のミドエンジン「スーパースポーツカー」の発表を予定している。

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マセラティMC20 AUTOCARイメージ図

マセラティの歴史のなかでも、規模の大きなものとなるこの計画は、5月のMC20のデビューからスタートする。

新型コロナウイルスの影響によって発表が延期されたが、すでに2004年にフェラーリ・エンツォをベースとする、MC12ホモロゲーション・スペシャルが発表されていることもあり、このマセラティ初のスーパーカーについての情報は多い。

ミドマウントの燃焼エンジン

フェラーリを控えめにしたモデルではなく、自社開発モデルとなるMC20は、マセラティの親会社であるフィアットクライスラー・オートモービル(FCA)が、2016年にフェラーリの株式90%を売却したことによって実現している。

以前、マセラティは、限定版MC12以外でフェラーリのマーケットに踏み込むことを許されていなかったが、今は長年求められていたハローモデルを制作することが可能となっている。

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マセラティが公開している MC20プロトタイプ

この新しいスーパーカーはまた、マセラティのレースへの復帰を可能とするモデルとなると、期待されている。

MC20の計画は新しいマネージメントの下で改訂されている。

新しいモデルは、アルフィエーリ・コンセプトをベースとした、プラグインハイブリッドと電動バッテリーのオプションを提供する、2人乗りの電動スポーツカーとなる予定だった。

再考の末、意外なことに、ハイブリッドとなる可能性のあるミドマウントの燃焼エンジン、および電動バッテリーモデルが、最初に市場に投入されることとなった。

AUTOCARは、16万5000ポンド(2190万円)のフェラーリポルトフィーノに近い価格で提供されると予想している。

2021年には、完全電動のフードメカニズムの搭載が期待される、MC20のコンバーチブル・バージョンが続く。


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