2歳くらいになるとトイレトレーニングを始める家庭も多いですね。幼稚園によっては「オムツをとれているのが条件」としているところもあり、焦ってしまいます。

子どもは夢中!「トイレトレーニング」にバッチリな“センスある絵本”6選

やり方によっては長期に渡ってしまう場合と、あっという間に取れてしまう場合があります。その違いはなんでしょう?

『1人で出来る子になる 「テキトー母さん流」 子育てのコツ』の著者の立石美津子がお伝えします。

人間の発達は身心の全体の発達の中で進んでいきます。言葉も「自分の意思を相手に伝えたい」という動機や周りへの関心が芽生えて増えていきます。

言葉と同じで、オムツから卒業できるのも、様々な条件が満たされて完了します。

オムツからトイレに移行するための準備とは

1.尿を1時間半~2時間くらい溜めておける

「さっき替えたのにまた濡れている~」

こんな風に頻繁に排尿している場合は、まだトイレに移行するのは難しいかもしれません。トイレでおしっこをするためにはある程度の時間、膀胱に尿を溜めておけることが必要になります。

2歳くらいの子はまだお昼寝がありますね。お昼寝中にオムツが濡れていたら、まだ早いかもしれません。

反対にお昼寝から目を覚ましたときオムツが濡れていなかったら、ある程度溜めておけるので、トイレトレーニングをはじめるグットタイミングです。

2.おしっこをしたいサインを周りに伝えられる

おしっこをしたいとき股間を手で押さえたり、「ちっち」「ママ、おしっこ」と言えたりなど、「自分の意思を周りに伝えること」が出来るようになっていると、トイレトレーニングを始める時期に入っているかもしれません。

3.周りがトイレでしていることに興味を持ち、真似ができる

上の子がいる場合「お兄ちゃんみたいにトイレでしてみたい」と思って真似したり、絵本やアニメでキャラクターがトイレでおしっこをしていることに興味をもっていたりすることもポイントです。

注意したいポイント

1.タイミングを逃さず誘う

  • 股間を押さえてモジモジする
  • 机の下に隠れる
  • ママにまとわりつく
  • じっと宙を見て表情が固まる
  • 部屋を無目的にウロウロする

このタイミングを逃さすにトイレに誘いましょう。

けれども、親がトイレのことだけにスポットを当ててしまい、何度も「おしっこは?」と頻回に誘わないことも肝心です。

誘い過ぎると、子どももトイレのことで頭がいっぱいになってしまいますからね。

2.叱らない

便器に座る直前におもらししてしまったら、イライラしてしまいますよね。

「なんでトイレで出来ないの!」とその都度叱っていると、子どもは恐怖を覚えます。「失敗したらママが凄く怒る」“トイレトラウマ”です。

特に大便を失敗したら怒られることが続くことで、便を我慢し、酷い便秘になってしまう(遺糞症)こともありますので要注意です。

“トイレまで行けたこと”だけを褒めましょう。

トイレトレーニングに適した季節がある!

3.夏にスタートする

大人でも気温が低い冬はトイレの間隔が短くなります。汗をかいてトイレの間隔が長くなる夏がトイレトレーニングに適した時期です。

4.トイレを楽しい場所にする

ただでさえ、閉鎖的な空間であるトイレ。出来るだけ明るく楽しい場所にしましょう。

電球のワット数を一段明るくしたり、壁に好きなキャラクターを貼ったりなどです。また、ドアを閉めるだけで恐怖を感じる子もいますので、ドアは開けておきましょう。

5.足がブラブラしないようにする

足が床につかない状態で大人だって排泄するのは不安になります。

大人用の便器に補助便座を付けているだけですと足がぶらつきます。踏み台を置くか、これを拒否する場合は暫くはおまるでさせるのも方法です。

6.最新型のトイレの機能をオフにする

最新型のトイレは自動で蓋が開いたり閉まったり、自動的に流してくれたりして便利ですが、予期しないときのトイレの動作を怖がるケースもあります。

また幼稚園、保育園では自分で流さなくてはなりませんので、自動洗浄機能は「自分で流す習慣が付かなくなってしまうこともあります。オート機能は切っておくほうが良いかもしれません。

年齢で決めつけないことが大切です

ママ友の子どもがオムツをしていないのを見て、焦ってしまうかもしれませんが、4歳5歳になってオムツをしている子はいません。

顔つき、身体つきが違うように、子どもの成長は異なります。「2歳になったから」とか「4月生まれだから」などと開始時期を月例で区切らないようにしましょう。

早くからスタートしすぎて、トイレトレーニングが長引き、いつまでもはずれなくなってしまうこともありますので参考にしてくださいね。