女子高校生による“ゆる~い”キャンプライフを描く同名漫画をテレビアニメ化した「ゆるキャン△」。本作から派生したスピンオフ企画で、今年の1~3月にかけて放送された「へやキャン△」が、本編全12話に特典映像も加えたBlu-ray&DVDになって発売中だ。本作の舞台となるのは富士山や河口湖、名物ほうとうが有名な山梨県。劇中に登場するスポットを中心に本作を振り返っていくので、家にいながらお出かけ気分を味わってほしい。
【写真を見る】テレビドラマ版「ゆるキャン△」でリンを演じるのは“まいんちゃん”福原遥
「ゆるキャン△」は、オフシーズンの一人キャンプが趣味の志摩リンが、“富士山”大好きな各務原なでしこと出会うところから始まる。リンの影響でキャンプに興味を持ち、学校の同好会「野外活動サークル(野クル)」に入部したなでしこは、そこでテンション高めな部長・大垣千明、同じく野クルのメンバーでおっとり系の犬山あおいとの部活動を重ね、リンの友人・斉藤恵那も巻き込み、ますますキャンプの魅力にのめり込んでいく。
壮麗な景色を楽しんだり、おいしいキャンプごはんを作って食べたり、温泉にも癒されるなど、ほのぼのとしたノリで進行する本作。2018年にはテレビアニメ第1期が放送され、実在の場所ををモデル地としたキャンプ場(※名称を変更している場合あり)も登場し、そこを訪れるファンも現れるなど、密かなキャンプブームも巻き起こした。
そんな本作の各話放送後に展開されたミニコーナーが「へやキャン△」だ。なでしこ、千明、あおいらが狭い部室で、キャンプにまつわるトリビアを披露したり、キャンプごっこをしたり、荒唐無稽なホラ話に興じていた。
そんなおまけ映像から1本のショートアニメへと昇格した「へやキャン△」では、“お部屋キャンプ=へやキャン”とは名ばかりに、三人が部室を飛び出すことに。「梨っ子スタンプラリー」という名の企画に参加し、山梨にある様々な観光スポットを回る物語が展開されていく。
3人がまず訪れたのが、富士山の自然・歴史・文化を扱った「山梨県立富士山世界遺産センター」。照明演出によって色が変わる和紙でできた大きな富士山のモニュメントに驚き、施設内のカフェで食べられる「青い富士山カレー」をなでしこが食すシーンが登場した。
その後も、河口湖でサイクリングをし、天上山へとつながる「~河口湖~富士山パノラマロープウェイ」に乗り込み、「道の駅なんぶ」では、マグロ丼を食べる恵那と遭遇し、マグロにまつわる山梨県とお隣の静岡県の関係について盛り上がっている。このほか、しもべ黄金の足湯や天然記念物にも指定されている鳴沢氷穴、「みはたしの丘 みたまの湯」といった場所をなでしこたちが巡っている。
テレビドラマとして実写化もされた「ゆるキャン△」。アニメ「へやキャン△」と同じく、2020年1~3月にかけて放送され、リンを子役から女優として活躍する福原遥が、なでしこを元・Dream5の大原優乃が演じたほか、千明役を『SUNNY 強い気持ち・強い愛』(18)の田辺桃子、あおい役を『ブラック校則』(19)の箭内夢菜、恵那役を『mellow』(20)の志田彩良が務めている。
原作のほのぼのとした雰囲気はそのままに、天真爛漫ななでしこ体現した大原や、クセの強い千明を振り切って演じた田辺など、キャラクターの再現性も話題に。さらに、「ふもとっぱらキャンプ場」や「笛吹川フルーツ公園」、四尾連湖のキャンプ場など、原作やアニメのモデルとなった場所も登場。熱々の鍋料理をほおばったり、地元のスイーツを堪能したり、温泉にも浸かるなど、ドラマ版でものんびりとしたキャンプライフが展開された。
そこでしか見られない景色や食べられない料理、現実を忘れさせてくれるまったりした時間など、アウトドアの喜びを提供してくれる「ゆるキャン△」&「へやキャン△」。また自由にお外へ出かけられる日を思いながら、本作を楽しんでほしい。
文/トライワークス
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