深夜のトーク番組の司会者を長く務め、アメリカ国民に絶大な人気を誇るジミー・ファロン(45)。しかし最近になって、20年前に放送された番組の中で「黒塗りメイク」をしていたことが明るみになり、批判が殺到していた。すでにツイッターで謝罪したジミーだが、このたび自らの番組でも再び謝罪、「何も言うな」という周囲からのアドバイスに反し、あえてその話題に言及した。


◆「沈黙を続けることが一番の罪」



ジミー・ファロン



 20年前に出演したバラエティー番組『サタデー・ナイト・ライブ』のなかで顔を黒く塗り、黒人コメディアンクリスロックの物まねをしたことがわかり、批判を浴びたジミー。きっかけは、当時の動画が最近になってSNSで浮上し、拡散されたことだった。これにより、ネット上ではハッシュタグ「ジミー・ファロンは終わった(#jimmyfallonisoverparty)」がトレンド入りし、ジミーに謝罪を求める動きが広がった。


 批判を受け、先月末にはツイッターで謝罪コメントを出していたジミー。だが、このたび自身が司会を務める『ザ・トゥナイト・ショー』で改めてこの問題について取り上げ、再度謝罪した。人種差別反対を求める暴動がアメリカ各地で起こる中、黙っていることはできないと感じたという。


 いつもの陽気な雰囲気とは異なり、神妙な面持ちで番組をスタートさせたジミーは、視聴者に向けこう語りかけた。


「私が過去の番組の中で、ブラックフェイスクリスロックに扮した事実が浮上し、私は自分自身をよく見つめなおす必要がありました」


 続いて、クリスへの思いを口にした。
 
「私は彼のことが大好きですが、それをどう表現すればよいか……悩ましいところです。私は彼を本当に尊敬しています。また、私は差別主義者でもありません」


「私は気が付いたのです。自分のような白人市民が、沈黙を続けることが一番の罪であると」


「私たちは発言する必要があります。何かを語り続けないといけないのです」


 周囲からは、この問題については沈黙し、何も言わないようにアドバイスされていたというジミー。当初はそのアドバイスを受け入れ、ツイッターに短い謝罪文を投稿するにとどめていたそうだ。しかし、黒人男性が殺害され、人種差別に反対する運動が社会で高まるなか、短い謝罪文を載せるだけではじゅうぶんではないと感じ、自身の番組でこの問題を取り上げることにしたという。


◆真摯な謝罪に黒人の出演者たちは…… 今回、番組に出演した全米黒人地位向上協会 (NAACP)のデリックジョンソン代表は、ジミーの謝罪を受け次のように語った。


「我々は皆、欠陥を持って生まれました。しかし、その欠陥は、完璧になるための道のりの一部なのです」


「もし『自分は間違いを犯したことがない』などと言う人がいたら、逃げた方が良いです。なぜなら、その人は明らか嘘つきですから」


 また同じく番組に出演した米CNNキャスターのドン・レモンも、ジミーの正直さを称えたうえで、自分の行動を顧みることの大切さを訴えた。


 これまでたびたび物議を醸してきた肌を黒く塗る演出「ブラックフェイス」。2018年には、欧米の有名ファッション誌の表紙に登場したモデルが「黒塗りメイク」をしていたことで、批判が殺到した。


 日本人にとってはあまりピンとこない話かもしれないが、実はほんの数年前、日本のテレビ番組の演出が波紋を呼んだこともあった。2017年の大みそかに放送された番組で、出演者が黒人のキャラクターに扮するために、顔全体を黒塗りした姿で登場したことが物議を醸しアメリカイギリスの大手メディアが取り上げる騒ぎとなった。


ブラックフェイス」は人種差別行為とみなされることを、今後はしっかり認識しておく必要がありそうだ。


<文/BANG SHOWBIZ、女子SPA!編集部>



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