イギリス、ロンドンに住むヴィック・リーさんは、モノトーンを基調にしたタイポグラフィと装飾で、想像力溢れる魅力的な作品を生み出しているイラストレーターだ。
リーさんは、新型コロナウイルスがアジアからヨーロッパに拡散し、急速に猛威を振るい始めた2月中旬頃から、デザイン性溢れる「コロナ日記」を描き始めた。
報道されるニュースをもとに、自身の見解を加え、イラストを添えて書き続けていたコロナ日記をSNSでシェアしたところ、世界中の人々から大反響を得た。
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6か月にわたり書き続けた「2020年コロナ日記」
イラストレーターのリーさんは、コロナパンデミック中、世界中のニュースをくまなくチェックし、それをイラストとタイポグラフィで描き上げた日記を公開するにあたり、自身のサイトで次のように語っている。
2月中旬、ロンドンではまだ平常通りの生活が続いていましたが、アジアでは、新型コロナウイルスが流行し始め人々の日常に不安を落とし始めました。昨年末、休暇で行ったシンガポールとマレーシアから戻って来て、リラックスしていた私の気持ちは、必然的にパニックに切り替わりました。
リーさんの「2020年コロナ日記(Corona Diary 2020)」は、自分にとって重要に感じることや、パンデミック中の良いこと悪いことなどをランダムに綴り、自身の理解のために本業である得意のイラストを添えて、わかりやすく記録したものだ。
あくまでも私の個人的見解であり、学術的な側面をカバーするためのものではありません。日記は、自分が住む英国(特にロンドン)を中心に、イタリアからスペイン、アジアからアメリカといったコロナに関する世界中のニュースレポートを含んでいます。
その内容は、コロナによって生じた悲惨な出来事や人々が寄り添い合う力、ロックダウン中に取り戻された自然など、様々です。
ニュースや政治家の言葉を日記に記録した理由は、当時の彼らのコメントや行動が、この時期の私の日常生活に大きな影響を与えるものだったからです。政治、政党批判を目的としたものでは一切ありません。
コロナ日記、サイトにて予約受付け中
ロックダウン中、毎日紙にペンを走らせてコロナ日記を描き続けたことで、リーさんの心は信じられないほど大きく癒されたという。
「この出来事(コロナによるパンデミック)が、一生に一度きりのものであることを願う」と語っているリーさんにとって、おそらく一生の記念すべき作品となる「コロナ日記2020年」の自費出版においては、世界中の人々から大きな支持と暖かい言葉を貰い、背中を押してもらったそうだ。
約6か月間の出来事が綴られてある日記の最終ページは、6月1日に完成。1冊の「日記本」として印刷されリーさんの自宅に届くまでは、今から6週間ほどかかる予定だ。
その後、梱包・配送となるため、最初の発送は早くて8月初旬になるようだが、現在既にサイトにて購入予約を受付けている。
A4サイズで、幅21cm×高さ29.7cm、80ページ以上におよぶハードバックの中身は、日記そのままで、イラストもリーさんがスケッチブックに描いたアートワークと同じもの、編集は一切されていない。
そのため、ミスもあればラインが汚れていたり、インクが滲んでいたり、各ページには異なるストーリーが組み合わさっていたりすることもあるということだ。
日本からでも注文が可能
日記は、こちらのページから予約購入が可能になっている。
日本からの注文も可能で、その場合「Rest Of The World」のBuy Now(購入)をクリック。1冊70ポンド(約9700円)で梱包と配送料込み、2冊以上は割安になっている。
なお、PayPalでの支払いとなり、間違えて注文すると返金され、キャンセル扱いになるそうなので要注意だ。
サイトからは3冊までが購入できるようになっているが、それ以上注文する場合はリーさんへ直接メール(vic@coronadiary2020.com)して問い合わせることができる。
2020年の未曽有のウイルスに襲われた人類。コロナ日記は、紙媒体で後世にこの出来事を伝える最強のツールなのかもしれない。
Hello, I am Vic Lee, artist
written by Scarlet / edited by parumo
http://karapaia.com/archives/52291543.html
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