間もなく本格的な梅雨入りの季節となるが、雨のシーズンに快適にクルマを運転できるよう、整備を実施する必要がある。雨の日の安全走行には、視界の確保やクルマの基本である「走る」「止まる」「曲がる」が安全にできなければならない。

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 雨天走走行時の視界確保には、ワイパーが重要なことは運転している人であれば知っていることだろう。しかし、このワイパーのガラスに接している面はゴムで出来ているため、新品から1年程度で劣化してしまう。そこで、梅雨時期が始まる前にワイパーの点検を行い、劣化が見られるなら交換することをお勧めする。

 次に、悪天候時の視界確保で意外に有効なのが黄色いフォグランプだ。最近のクルマは、新車装着時から白いフォグランプを装着していることが多い。たしかに最近はヘッドライトもLED化が進み、統一性を持たせることから白いフォグランプを選ぶユーザーが多い。カスタムという面から見ればカッコよいかもしれないが、フォグランプの本来の実用性は良くないといえる。

 白いフォグランプはなぜ実用性がないのかというと、これは光の波長が関係する。白いフォグランプを使用して悪天候時に走行したことがあればわかると思うが、光が反射して見えづらい。これは光が乱反射しているからだ。

 しかし黄色いフォグランプは、白色より波長が長いため、水を通り抜けて路面まで光が届き、視界が良くなる。このように、黄色いフォグランプは悪天候時には路面が見やすく安全運転に繋がる。

 そこで、白いフォグランプを装着している場合は、黄色いLEDフォグランプバルブを購入して装着すれば、悪天候時の視界確保に大きく役立つだろう。

 このほか、視界の確保に重要なのがエアコンである。エアコンは除湿機能があるので、それを使えば車内の曇りを効果的に取り除くことができる。ただ、エアコンが故障していると車内が曇り、安全運転に支障をきたす。そこで、エアコンが作動しているのか今のうちに確認をしておくのが良いだろう。

 最後にクルマの運転で重要となるタイヤだ。クルマが路面と唯一接している部分であり、タイヤの溝が減っていれば安全な走行など到底できない。タイヤの溝があるのか確認し、ついでに空気圧調整を行って万全な体制で梅雨時期を乗り切るようにしたい。

本格的な雨のシーズン到来に向けてクルマに万全な対策を