愛知県犬山市にある巨大テーマパーク型博物館「野外民族博物館 リトルワールド」。広大な敷地内に世界各国の建物が立ち並び、グルメや買い物なども楽しめる野外博物館だ。

【写真】トルコのイスタンブールの街。テラス席でくつろぐのもいい

※記事内で紹介している展示やアトラクション、イベント、施設等は、休止・中止または内容が変更になっている場合があります。ご注意ください。

■「野外民族博物館 リトルワールド」ってどんなところ?”世界”を気軽に体験できる野外博物館

23カ国32の建造物を移築・復元した「野外展示場」と、世界各地から集められた約6000点以上の民族資料を展示する「本館展示」で構成されており、世界のグルメを食べたり、民族衣装に着替えたりして、世界一周をしているような気分が味わえる。ゆっくりと歩けば約2時間、食事やイベントも楽しむなら丸一日過ごすことができるぞ。

■【見どころ1】9つのゾーンに別れた「野外展示場」

一番の見どころが世界の建造物を移築・復元した「野外展示場」だ。全部で9つのゾーンに分けられていて、円を描くようなコースに沿って配置されている。大まかに各ゾーンを紹介すると、ゾーンIは石垣島(沖縄)・アイヌ(北海道)・台湾の家屋を展示、ゾーンIIはアメリカ大陸の家屋を展示、ゾーンIIIバリ島など島国の家屋を展示、ゾーンIVはヨーロッパの家屋を展示、ゾーンVは世界のテント、ゾーンVIはアフリカ大陸の家屋を展示、ゾーンVIIネパールインドなどの家屋、VIIIは韓国などの家屋を展示している。入り口から反時計回りに進めばゾーンIから順番に見学することができるぞ。

■【見どころ2】景観の美しさは園内No.1!?本格的な結婚式も挙げられる!

注目のゾーンや建造物をいくつか紹介したい。景観が美しいと評判なのが、ゾーンIVのヨーロッパの建造物を展示したエリアだ。ここにはドイツ バイエルン州の村、フランス アルザス地方の家、イタリア アルベロベッロの家の3つが展示されている。特にドイツ バイエルン州の村は必見。バイエルン州のガルミッシュ・パルテンキルヘン周辺にある村をモデルに復元したもので、2棟の民家や礼拝堂などがあり、「野外民族博物館 リトルワールド」の中でも一二を争うほどスケールが大きい。

ちなみにリトルワールドウェディングというサービスがあり、ここにあるバロック様式の礼拝堂で本格的な挙式を行うこともできる。特別感のある結婚式を考えている人は一度検討してみては。

■【見どころ3】タイの有名寺院から寄贈されたガネーシャ像がある

2019年3月にオープンした、ゾーンVIIにあるタイエリアは、願い事がある人なら必ず訪れたい場所だ。ここはタイで最強のパワースポットと言われる寺院「ワット・サマーン・ラッタナーラーム」から寄贈された、ピンクのガネーシャ像とカラフルなネズミの像が置かれている。

タイでは自分が生まれた日の曜日を大切にしていて、赤色や黄色などに色分けされた全7体のネズミ像は曜日を表している。自分の誕生日の曜日と同じ色のネズミ像の片耳をふさいで、もう片方の耳に願い事をつぶやくと、ヒンドゥー教の神様ガネーシャが高速で叶えてくれると言い伝えがある。生まれた日の曜日はタイエリアで調べることができるぞ。片思い中の人や仕事で成功したい人はぜひとも試してほしい。

■【見どころ4】民族衣装で気分はアップ!写真撮影のアドバイス!

「◯◯の国へ旅行に来ました〜!」と、遊び心あふれる写真が撮れるのが「野外民族博物館 リトルワールド」の魅力。本格的な写真を撮るためのポイントを、広報の日比野さんに教えてもらった。一つが民族衣装体験で、沖縄、中国、中南米、バリ島ドイツフランスイタリア南アフリカインドトルコ、タイ、韓国の全12店舗で各地域の民族衣装が用意されている。

「料金は税込400円〜で、種類やサイズが豊富にそろっているので、お気に入りの服を見つけてください。子供用の衣装もあり、特に人気なのがドイツの民族衣装試着体験ブースにあるメルヘン衣装です。着替えて撮影すれば気分も上がりますよ」

民族衣装体験は女性やカップルに大人気。いろいろな衣装に着替えて撮影を楽しもう。

そして、もう一つのポイントが写真を撮る際の構図。「他の国の建物が映り込まないように撮影すると、海外旅行に来たような雰囲気の写真が撮れますよ」と日比野さん。撮った写真をSNSにアップして「いいね!」をたくさんもらおう。

新型コロナウイルス感染予防・拡散防止のため、営業再開後も民族衣装体験は休止になっている場合があります。事前にご確認ください。

■【回り方】何度でも乗車できる園内バスの乗車券を購入!

世界一周体験ができるとあって、歩いてみるととにかく広い!敷地面積が123万平方メートルもあり、日本のテーマパークの中で五指に入る広さとのこと。周遊路は約2.5キロあり、見学しながらグルメを食べたり写真を撮ったりして歩くと、1周歩くだけでくたくたになることも。

そこでぜひとも活用したいのが園内バスだ。入館ゲートを通って少し歩けば右手に園内バス乗り場および園内バス券売り場があるので、ここで乗車券を購入しよう。園内バスは1日乗り放題。料金は中学生以上税込500円、3歳以上税込300円で、バス停は主要展示場前を中心に全部で9カ所もあるので効率よく回ることができる。バスは10〜15分の間隔で走っているため、待ち時間のストレスがほとんどないのもうれしい。「あの場所に戻りたい〜!」という願いを簡単に叶えてくれるぞ。

もちろん、園内バスを使うにせよそうでないにせよ、歩きやすい服装と靴で向かうのがベター。

■【グルメ&お土産】常時11以上の国と地域のグルメが食べられる

世界各地の料理の食べ比べも楽しい。ドイツインドネシアフランストルコなど、常時11以上の国と地域のグルメが食べられ、グルメフェスなどを開催している期間はさらに増えることもある。昼間からお酒を満喫したい人は、ドイツレストラン「ガストホフ バイエルン」へ。ドイツ生ビールソーセージ盛り合わせなどが味わえる。

ちょっと珍しいグルメに挑戦したいなら「アフリカンプラザ」へ行こう。ここではワニの串焼きやラクダの串焼き、ダチョウの串焼きなどが味わえる。単品は各税込400円で、お得な3本セット(税込1000円)もある。ワニの骨からダシをとったワニラーメン(税込700円)は、まさにここでしか食べられない驚きグルメ!

お土産は入場ゲート近くにある「ミュージアムショップ」で購入を。手土産に便利な菓子や雑貨が豊富に揃う中、意外と人気なのが書籍コーナー。美しい風景が詰まった写真集や海外旅行の意欲をかき立てる本など、さまざまな書籍がそろっている。友達や恋人にプレゼントすればセンスのいいお土産として喜ばれそう。他にも各エリアに雑貨や菓子を販売する店が点在しているので、あちこち回ってみよう。

■【混雑情報】ナイター営業&花火のある夏休みは混雑

ちなみに毎年の混雑状況は、一番込み合うのがゴールデンウィーク(GW)で、続いては夏休み期間など。夏はナイター営業があり、花火も上がる。詳しいスケジュールは公式サイトで確認しよう。美しい芝桜が咲く春もおすすめだ。また、季節によっては海外のアーティストによるサーカスやグルメイベントなども開催している。こちらも公式サイトでチェックを。

■【アクセス】車がなくてもOK!名古屋駅や栄から高速バスで行ける

車でのアクセスは中央自動車道・小牧東ICを降りて、尾張パークウェイを経由し、今井ICから約10分。駐車場は約1200台も停められるので安心だ。駐車場の料金は1回税込900円。公共交通機関を利用する際は名鉄犬山駅よりバスで約20分。バスは片道税込500円となる。名古屋駅名鉄バスセンターや栄(オアシス21)などから高速バスも出ている。名鉄バスセンター乗車なら野外民族博物館リトルワールドまで約60分、片道税込1010円となる。

入館料金は大人・大学生税込1800円、中学生・高校生税込1100円、小学生税込700円、3歳以上税込300円など。営業時間は9時30分〜17時(時期・季節によって変更あり)。定休日はメンテナンス休など。詳しくは公式サイトで確認しよう。

■【新型コロナウイルス感染予防対策】

・入館の際はゲートでのマスク着用をお願いします。

・発熱や風邪症状など体調がすぐれない方は来館をご遠慮ください。

・入館ゲートおよび館内の店舗にて、対面する場所にはシートを介在して対応します。

・施設各所にアルコール消毒液を設置しております。こまめなアルコール消毒や手洗いをお願いします。

・混雑状況により、入館制限および施設の利用制限を行う場合があります。

・スタッフの体調管理を適切に行い、感染予防に取り組んでいます。

取材・文=初野正和

新型コロナウイルス(COVID-19)感染症拡大防止にご配慮のうえおでかけください。マスク着用、3密(密閉、密集、密接)回避、ソーシャルディスタンスの確保、咳エチケットの遵守を心がけましょう。

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※2020年5月時点の情報です。

ヨーロッパの建物が並ぶゾーンIV。非日常的な風景を楽しもう!