新型コロナウイルスの感染拡大で大阪に訪れる観光客が激減。大阪ミナミで大阪土産専門店「なにわ名物 いちびり庵」や、フルーツパーラー「TARO’s PARLOR」を運営する「せのや」の福岡武志社長に現在の状況などを聞いた。

【写真】自粛していた、大阪を代表するキャラクター「くいだおれ太郎」は6月1日に復帰。フルーツパーラー「TARO’s PARLOR」のすぐ近くに立っている

緊急事態宣言が発令された4月7日の前から臨時休業してしいた「TARO’s PARLOR」が5月23日、「なにわ名物 いちびり庵」が6月1日に、それぞれ営業を再開した。

■ーー臨時休業する前に様子は?

道頓堀にほとんどお客さんが来なかった。戎橋とか心斎橋はアーケードがあるので、それなりの人通りがあったけど、こっちには全然こなくなっていた。

■ーー新型コロナの影響は?

2月末からインバウンドのお客さんが激減したが、でもその時は国内のお客さんが多くて、そんなに影響を受けていなかった。それから日に日に人が少なくなってきて、前年比で2割ぐらいまで落ち込んだ。それで4月に入って自粛するようになった。

■ーーこれからは?

「TARO’s PARLOR」は、新しい生活様式になって、どのような購買活動されるのかリサーチも兼ねて一足先に開けたが、売り上げは前年比で2割ぐらい。人通りさえ戻ってくれれば、この業態が喜んで頂ける自信がある。夏に向けての新メニューの開発とか、今の間にやれることを用意しようと思っている。

■ーー「TARO’s PARLOR」の人気商品は?

ミックスジュースや、一番人気のキャンディフルーツ。特にキャンディフルーツイチゴが大人気です。道頓堀から新しいスイーツを作りたいと始めて、お客さんに認知され始めたところだったので、コロナ明けでお客さんが戻ってくれば、道頓堀名物として贔屓にしてもらえれば。

■ーー「いちびり庵」は?

観光で来る大阪府外のお客様向けの商品が多かったが、地元の方に日常使いで、なんば土産になるような大阪のええもんを強化して、大阪府民の方に大阪再発見につながるような店にしていきたい。

なお、いちびり庵では、6月1日の再開と同時に吉村洋文大阪府知事のキーホルダー、Tシャツなどのグッズを発売しており、SNSで話題になっている。

新型コロナウイルスの影響について大阪土産店「いちびり庵」などを経営する、(株)せのやの福岡武志社長