ケンダル&カイリー・ジェンナーの父親が女性の姿で人気ファッション誌の表紙を飾り、トランスジェンダーをカミングアウトしたのは5年前のこと。姉妹はこのほど『People』のインタビューでそんな父親について「“彼女”は私達のヒーロー」と胸を張って答えている。

6月の“プライド月間”を記念した『People』特集号に、ケンダル&カイリー・ジェンナーの父親ケイトリン・ジェンナーが登場した。かつては「ブルース・ジェンナー」の名で知られ、モントリオール五輪(1976年開催)の十種競技金メダルを獲得、長髪をなびかせながら颯爽と走る姿は世の女性達を熱狂させた。

そんなブルースが、人気ファッション誌『Vanity Fair』の表紙にフェミニンな姿で登場し「今後は女性として生きていく」と決意を新たにしたのは2015年6月のことだった。そのタイミングで「ケイトリン・ジェンナー」の名でInstagramを開設し、同誌表紙写真を初投稿した彼女は、以降も美しいドレスに身を包んだ自身の姿を臆することなく披露している。

過去3人の女性達との結婚歴があるケイトリンには『カーダシアン家のお騒がせセレブライフ』でおなじみのケンダル&カイリー・ジェンナーら6人の子供がいるが、姉妹の母クリス・ジェンナーには前夫との連れ子コートニーキムクロエロブ・カーダシアンがいるため、ケイトリンは合計10人の子供達の父親である。65歳で性転換したケイトリンは家族の理解とサポートに恵まれ、現在女性として幸せに暮らしており、Instagramには自慢のビッグファミリーとの幸せショットも多数公開されている。

ケンダル&カイリー姉妹はこのほど『People』“プライド月間”特集号のインタビューのなかで、そんなトランスジェンダーの父親を持つ娘としての心境や父娘関係について素直な胸のうちを明かした。幼い頃から“パパっ子”だったケンダルは、父親からトランスジェンダーだとカミングアウトされて以来、関係が日々より深いものになっていることを明かし、

「父の勇気ある決断のおかげで、私自身もまた、自分の愛するものを恥じることなく、心から愛せるようになりました。」
「父は幼い頃からずっと、私のロールモデルです。」
「父の勇敢さを見習って、私もいつの日か“彼女”のような人間になれたらいいなと思っています。」

と65歳でカミングアウトという勇気ある決断をした父親を称賛した。

妹のカイリーも

オリンピック金メダルを獲得したりパイロットの免許取得に挑んだ父は、私にとって常にインスピレーションを与えてくれる存在です。でも偽りのない自身の真の姿で人生を生きている父の姿こそが、何よりのインスピレーションです。」

と述べ、他人の目を気にせず、自分に正直に生きる道を選んだ父親について誇らしげに語った。

メダリストの「ブルース・ジェンナー」としての人生に区切りをつけ、65歳で「ケイトリン・ジェンナー」として残りの人生を生きることを選んだ“彼女”を「私達のヒーローです」とケンダル&カイリーは胸を張って答えている。

画像は『Caitlyn Jenner 2016年11月24日付Instagram「Happy Thanksgiving to all my friends and family」、2017年6月18日付Instagram「Good day at the Father’s Day car show on Rodeo Drive with my girls.」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 c.emma

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